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元気を出したい時、見るべき映画の選び方。

ハイライト
・仕事関連の疲れを取り払うのには、運動や睡眠時間が大切だけど...
・映画を1本みるのはオススメ
・見るなら考えさせられる映画が良い。”シンドラーのリスト”は実証済み。

なんてストレスフルな毎日ばかり・・・!

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・働き方改革のおかげでむしろ時間当たりの仕事量増えすぎ
・残業全然減らない
・職場の人間関係が良くない
・睡眠不足すぎる
・旦那が家事しなさすぎ

などなど、現代に生きる私たちはストレスの原因に晒されまくりです。

そのせいでイライラしたり、気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったりしてしまうのはもはや現代病としてしょうがないのでしょうか?

一刻も早くストレスから解消されたいものですが、残念なデータがあります。

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株式会社インテージの調査によると、

ストレスを発散できている人はわずか28%。残りの72%は有効なストレス解消法を持っていないということが判明しています。

さらに、ストレス解消法の上位には、かえって自分の健康を害するものが示されています。

男性:お酒・晩酌
   →肝機能への悪化や、うつ病発症リスク増加などの悪影響アリ。
女性:甘いものを食べる
   →肥満、糖尿病などの代謝性疾患リスク増加などの悪影響アリ。

男女両方にストレス解消のためにお金を使った経験を訪ねると、お酒、ソフトドリンク、スイーツ、アイス、スナック菓子など高カロリーの食事にお金を使いがちなことが分かっています。

さらに、SNSなどかえって人間関係の疲れをうみがちな行動が上位にランクインすることからも、わたしたちは、”適切なストレス対処法”をとれていないことが分かります。


運動とか自然を感じるとかマインドフルネスとか、ハードル高すぎる。

健康によく、ストレスも効果的に減らすためには、運動習慣を身につけたり、自然環境でウォーキングしたり、マインドフルネス瞑想をしたりすることが有効な事は心理学的にも証明されています。私もいくつか記事を上げていますので、気力がある方は参考にしてみてください!

とはいえ、問題もいくつかあります。

・運動=今まで習慣がなかった人は何をすればいいのかわからない
・自然=近くに自然がない
・マインドフルネス瞑想=なじみがない

などなど、どれも有効ではあるのですが、とにかくハードルが高い。

今回はもっとハードルの低い方法を紹介していきます!

数あるストレス解消法の中でも、私たちに馴染みが深い”映画やTV”を使ってストレス解消する為に、”どんなものを選ぶべきか?”をドイツの名門ミュンヘン大学の心理学研究を使ってご紹介していきます。


シンドラーのリストと、メリーに首ったけ。元気になるのはどっち・・・?

シンドラーのリストは、スピルバーグ監督の1993年の作品です。第二次世界大戦時のユダヤ人大量虐殺が背景にある中で、ドイツ人のシンドラーという実業家が1000人以上のユダヤ人を自分の工場で労働させ、収容所送りを防ぐという話です。シンドラーは結果としてユダヤ人を救ったのですが、ビジネスの結果として救っただけで、そこにエンターテイメント性の高い感動ストーリーはありません。ただ、”考えさせられる”という映画です。
メリーに首ったけは、1998年に公開された映画で、シンドラーのリストとは対照的に、美人で明るく人気者のヒロインをめぐって男たちが争奪戦を繰り広げるという、典型的なラブコメ映画。

ポジティブ要素の強い”メリーに首ったけ”と、ネガティブ要素の強い”シンドラーのリスト”、どちらの映画を見た方がストレスが解消し、元気が出るのかというのが今回の心理学研究です。


ミュンヘン大学チームが見つけ出した結論。

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実験は以下の通り行いました。

1.研究チームは参加者99人を集めました。
2.参加者には記憶テストと数学テストを連続で行い、疲れてもらいました。
3.参加者を3つのグループに分けました。ポジティブ要素の強い”メリーに首ったけ:とネガティブ要素の強い『シンドラーのリスト』を見せたグループ、何もしないで休んでもらったグループの3つです。
4.映画を見たのち、元気が出たかどうか?と、再テストの結果を確認しました。

結果は

・シンドラーのリスト(ネガティブ)は、他の2つのグループよりも元気が出た

・再テストの結果はただ休んでもらったグループに比べて、シンドラーのリスト(ネガティブ)、メリーに首ったけ(ポジティブ)をみたどちらのグループも改善した。

研究チームは、人間はネガティブ感情に強く影響されやすい性質を持つため、映画もネガティブな内容の方が強く引き込まれる。その結果、仕事やストレスについて考える時間を短くすることが出来る。したがって、よりストレスを効率よく解消し、元気が出る。と結論付けています。


元気を出したい時に見るべき映画の選び方。

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映画やTVをストレス解消に使う事は、”努力する必要のないストレス解消法”としてオススメできます。

特に、ネガティブ感情を含むような”考えさせられる”映画やTVを選ぶことは、疲れた身体にとても有効です。

せっかくなので、考えさせられる名作映画まとめときますね!

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1.シンドラーのリスト

研究の中でも出てきたスピルバーグ監督の名作。あえてモノクロで撮影していることで、劇中に出てくる赤い服の女の子が際立つ演出。まさに名作中の名作です。長い映画ですが、実話ならではの面白さがある超大作。是非一度見てみては?


2.ショーシャンクの空に

妻とその愛人を射殺した冤罪をかけられてショーシャンク刑務所送りとなったアンディ。初めは戸惑っていたが、やがて彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんだ受刑者達の心を掴んでゆく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが……


3.最高の人生の見つけ方。

余命6カ月を宣告された主人公が、最後の日々を思いっきり生きる。自分の人生を見つめ直す一本。死が確実に迫る中で、決断をどうするべきか・・・?言葉を紡ぐよりも見た方が早い。あっという間に終わる名作です。


まとめ

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ストレスで疲れた時はパーッと明るい映画をみて発散したい気分になりますが、心理学的にはむしろ”考えさせられる映画”を見た方が効果が高いことが示されています。


もちろん、見たかった映画やTVがあればそれを見ることを止めるわけではありませんが、特に見たいものはないけど、運動とか瞑想とかはちょっとハードル高いよね...という方には、オススメですよ~!


引用

Rieger, Diana, Leonard Reinecke, and Gary Bente. "Media-induced recovery: The effects of positive versus negative media stimuli on recovery experience, cognitive performance, and energetic arousal." Psychology of Popular Media Culture 6.2 (2017): 174.

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