睡眠ののコピー

睡眠不足はどこが悪い?リスクを知らず後悔する前に。

 誰でも知っていることかもしれません。充分な時間眠れていない人は、様々な病気のリスクが上がります。それだけでなく、『夜勤』などの交代勤務や、『睡眠障害』などうまく眠ることが出来ない人もいます。

 「睡眠不足」「夜勤」「睡眠障害」の3つのリスクを、
誰でも分かるように紹介します。

理想的な睡眠時間は7時間前後です。

・現代人の多くはスマホやTVなどの影響もあり睡眠不足
・夜勤勤務者は平均5時間51分しか眠ることが出来ていません。
・睡眠障害の人の中には1時間程度しか連続で眠れない人も。

 夜勤勤務の人は労働人口の19%はいると言われています。19%といえば、5人に1人の割合ですから、決して軽視できないのです。

 今回は、これらの睡眠への悪影響は、私たちの体にどのような影響を与えるのかを見ていきます。

『夜勤勤務は給料が少しはいいかもしれません。
でも、リスクの説明もありましたか・・・?』


7時間未満のショートスリープが引き起こすリスク。

・労災の発生率  =35% UP
・心臓病の発生率 = 48% UP
・脳卒中の発生率 = 15% UP
・糖尿病の発生率 = 28% UP
・肥満になる確率 = 25% UP
・うつ病の発生率 = 31% UP
・死亡率    = 10~12% UP

 具体的な数値を見ると、短い時間しか眠らないことのリスクって結構高いのが分かると思います。心臓病に至っては1.5倍も発生リスクが増加してしまうので、それを別の手段で抑えるとしたら相当頑張らなきゃいけません。

 コチラの記事でも紹介しましたが、短時間睡眠は肥満になる確率も上昇させます。軽いダイエットをするくらいなら、睡眠時間をしっかりと確保した方がよっぽど効果的ですよ。


夜勤を含むシフト勤務が引き起こす健康リスク

・心臓病の発生率  = 23% UP
・糖尿病の発生率  = 9~40% UP
・乳がんの発生率  = 1~20% UP
・大腸がんの発生率 =32% UP
・死亡率      = 4~25% UP

 夜勤勤務者は労働人口の19%という統計データがあります。仕事をしている人全体の19%が、これだけのリスクにさらされているということです。特に大腸がんのリスクが大きく上がってしまうことが分かります。

 夜勤勤務者の皆さんに聞きたいのですが、『これらのリスクについて聞いたことありましたか??』どうしても続けなくてはならない理由もあると思いますが、健康上のリスクは結構あるんだということはしっかり理解しておく必要があります。こんなネガティブ情報、会社からはわざわざ説明されませんよ。自分の身は自分で守ってください。

 夜勤を給料だけで選んでいる人がいたら、それはできるだけ避けた方が長期的に考えると得なのかもしれません。死んだら元も子もないですし、これらの病気は治療費も膨大です。

 まだまだ様々な研究データがあり、それを厳密に精査していくことが必要な分野ではあるのですが、少なくとも体に良いということは無いんだなぁということが言えます。


睡眠障害により引き起こされる健康リスク

・労災の発生率   = 46% UP
・心臓病の発生率  = 45% UP
・糖尿病の発生率  = 57% UP
・うつ病の発生率  = 160% UP
・死亡率      = 約10% UP

 睡眠障害は本人が悪いってわけではないんですが、メンタル系の病気なので、やはりうつ病のリスクがハネ上がります。普通の人に比べて2.6倍もうつ病になりやすくなってしまうので、早急に対処しましょう。

↑コチラ↑のような簡単な方法もあります。

↑瞑想はうつ病の原因になっている仕事や時間に対するストレスをかなり改善してくれるので、おすすめの対処法ですよ。

 こういった簡単な方法でダメなら心療内科でしっかりと治療を受けることをオススメします。

 

眠りは全ての起源。

 睡眠は、健康にとって本当に重要なイベントですが、私たち現代人はあまりにも睡眠を軽視しています。健康じゃなくなってからでは、人生において本当に大事にしたいことが出来なくなってしまうのに。

 さらに、仕事の質や勉強の効率など、いわゆる頭脳労働には睡眠時間がとても重要だということが分かっています。寝ないでやってもムダなんです。寝ないで無理しても効率は上がりません。長期的に見れば損でしかありません。例えば、夜勤などはアナタにとって絶対に続けなくてはいけない事ですか?それでも必要。というのであれば問題ありませんが、是非1度考えてみてください。

 皆さんの睡眠がより良いものになるよう応援しています。
 日本人の睡眠時間は先進国の中で『最低』です。
 だからこそ正しい知識を身につけて、正しい選択を。

スタンフォード式 最高の睡眠

 この本には、科学的に証明された様々な睡眠のテクニックが書いてあります。どれもそんなにお金もかからない方法なので、まずはコチラから試してみてはいかがでしょうか。


引用
Kecklund, Göran, and John Axelsson. "Health consequences of shift work and insufficient sleep." Bmj 355 (2016): i5210.

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