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ネットフリックスは「映像メディアとの接し方」を考えるいいきっかけになる件

▼友人の役者が出演するドラマが配信されたので、ネットフリックスを初めて契約した。

▼ネットフリックスの番組一覧を見た時、初めてYouTubeを見た時の感覚を思い出した。

あの、映画の予告編を次々と、無数に見られる喜び(しかも無料で! もっとも、今はその喜びも薄れてしまったが)。それに近いものを感じた。

▼ひと月990円で、あれだけの質量の映像が見られるというのは、圧倒的な資金力のなせる業だ。スタッフにとっても、キャストにとっても、間違いなく、ネットフリックスのような動画配信サービスで名作をつくれるかどうかが、これから大きな転機になる。なにしろ、有料会員数が世界で2億人を超えているのだから。

各国ごとの「今日のランキング」を集計しているウェブサイトが複数あるから、それを眺めてみるのも面白い。

▼アジアでは、なんといっても韓国発の映像作品の勢いが強い。

2021年3月15日付の読売新聞夕刊で、ネットフリックスのコンテンツ部門バイス・プレジデント(韓国、東南アジア、オセアニア担当)のキム・ミニョン氏のオンライン記者会見が載っていた。

〈同社はこの5年間に約7700ウォン(約730億円)を投じ、約80本の韓国発作品を配信してきたが、今年だけで約5500ウォン(約520億円)を投資することを明かした。〉

韓国の映像業界は、日本のそれのはるか先を走っている。

▼まだネットフリックスを見たことのない人は、ひと月だけ契約してみることをオススメする。990円を払う価値は十分にある。なぜハマって生活が崩れる人がいるのかもわかるだろう。

なによりも、これからの映像メディアとの接し方を考えるいいきっかけになる。

(2021年3月16日)

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