変形性膝関節症に対する運動療法④血流量を制限した筋力トレーニング
以下の記事では、筋力トレーニングの重要性に関して学びました。
その中で、血流量を制限した筋力トレーニングについての記載がありました。
今回はその血流量の制限による効果についてまとめました。
参考文献
「前十字靱帯再建術または変形性膝関節症患者における血流制限トレーニングと非閉塞トレーニングの比較:システマティックレビュー」という論文です。
血流制限のトレーニング
そもそも血流の制限する意味とは?
そもそも血流を制限することの意味ですが、血流を制限することで低負荷の運動でも筋肥大が見込める可能性があるそうです。
原理の詳細な部分は不明だそうですが、
血流の制限が血管内皮の成長と高レベルの代謝ストレスを誘発し、肥大を促進する可能性があるという仮説があるそうです。
実際の報告では、成長因子、衛星細胞、転写因子、活性酸素種、筋肉内同化反応および抗異化反応の濃度の増加、および II 型筋線維の動員の増加も観察されているそうです。
衛生細胞や転写因子などは、調べてみると、筋肉の形成などに関わってくるものだそうです。
血流量を低下させたトレーニングは、従来のトレーニングより低負荷で結果が出るらしいため、関節自体に過度な負荷をかけなくて済むことがメリットだそうです。
血流の制限の方法
制限ストラップまたは血圧カフを四肢の近位に配置し、静脈還流を制限できる圧力まで膨張させて、運動中に動脈の流入させるそうです。
結果
参考にした文献内の結果としては、いくつかのRCTで筋力の向上が認められたという報告があったそうです。
また、QOLの向上にもつながったという報告もあるそうです。
血流量を制限するという考えは初めて聞きましたが、有用な可能性がありますね。体へのリスクなどはどのくらいあるかははっきりとはわかりませんでしたが、今後トレーニングの中に応用していく機会があるかもしれませんね。
ではでは。
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