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フィンランド旅行 #02ヘンシンキ中央駅まで

ヘルシンキヴァンター空港へ到着したのは現地時間の午前4時半頃。EU圏のパスポートではない私達の入国審査は長蛇の列。隣の列をサクサク進んでいくヨーロピアン達を羨ましく思いながら、旅の期待度がどんどん増していきます。アジアからは中国人と日本人が多くしっかりと怪しい雰囲気を持つ順に審査が長いのでした(失礼)。

今回はスーツケースを持たずに、新調したバックパック1個で行ったので荷物が流れてくるのを待たずに一番乗りで空港ロビーへ直行しました。少しヒヤヒヤする緊張感やヨーロッパが初めてで浮かれた人感を出さないように、ポーカーフェイスを心掛けます。そして、よし、きっとこの旅はイケてる。神様お願い、大きいミスだけしないように見守っていてください、とトイレの鏡で気合を入れるのでした。そこには色白で鼻の高いフィンランド人ではなく、紛れもなく思い詰めた日焼け面の笑える自分が写っていました。

手荷物ぐるぐるの列をスルー。

自分自身をよく受け入れたところで、まずはあらかじめ調べておいてSIMカードを空港内のキオスクで探します。今回は「DNAのRAJATON Prepaid Sim」を購入。格安でこの旅行中はずっとこれで過ごしました。地図も、ネットも使えるようになるとようやく大丈夫、という力が漲ってきました。The文化人気取り。

まだ外は暗く、電車もバスも数本しか動いてなかったので夜明けまで少々待機します。コーヒーとシナモンロールでも頼んでみようとカウンターのお姉さんに注文。そっけなく出されたシナモンロールは64点、という味で、ブラックコーヒーで気持ちまでさっぱりさせました。

コーヒーはカップだけ置かれてあとはセルフサービス。人目を気にせず、たっぷり注ぎます。


少し寛いでいると外が明るくなってきました。動きます。とりあえず滞在中のメインエリアである、ヘルシンキ中央駅に電車で向かおうと空港から直結してるホームに降りると、可愛らしい電車が止まっています。

実はフィンランド、電車、路面メトロ、バス、フェリーなどの公共交通機関には改札や切符という存在かありません!!衝撃的!!
正確に言えば紙の切符は券売機で購入可能ですが、大多数の人はアプリをダウンロードしてオンライン決済でオンラインチケットを購入します。しかも改札がないのでホームに直接行って、直接電車内へ。なにか車掌さんに見せるわけでもなく、、、、、

切符券売機。エリア毎の切符で、電車、メトロ、バス、フェリーなど同じ切符で乗車可能。
電車からのフィンランド初日の出
田舎道が続く。まるで映画のよう。

日本の感覚からすると、それって無賃乗車できるのでは?とお思いでしょうが、そんな犯罪はほとんどないそうで。人件費をとにかく省くオンライン社会で人口の少ないフィンランド経済を回す工夫をしているんですね!!これはモラルやマナーを守る教養高い国民性だからこそ成せるルール。たまに抜き打ちチェックが入るとのことでしたが滞在中は一度も確認されませんでした。

ジャパニーズサムライ、ココにたまげる。


水を買ったら炭酸水だった、というイラッとする出来事以外は概ね予定通りヘルシンキ中央駅に到着。空が澄んで少しひんやりした秋の街は、歩きやすい石畳を中心とした道が広がる静かな落ち着いた雰囲気。チャリ通のオフィスワーカーがすでにかっこいい。ちょっとジャンプしたり走ってみたりとかして、初めて見るヨーロッパの町並みに体を馴染ませます。

「自分、頑張ってきたやんな。」
と、これまた関西人を苛つかせるであろう発言を心に刻み、旅に来れたことに改めて大感謝。

まずは教会巡りです!!

今回はここまで。つづきます。

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