見出し画像

なぜ、日本の投票率が低く、政治に変化が起きないのか

日本の選挙の投票率が低く、政治に変化が起きにくい、と、世間が叫んでおります。


このことを大局的・歴史的に考えてみます。

先に結論を申しますと、日本はかなり特殊な国なので、政治に変化が起きにくいのは自然の摂理だと思い至っています。

何が特殊かと申しますと、



他国から(侵略を目的に)ほとんど攻め込まれたことがない


点が特殊です(アメリカは日本を侵略したくて太平洋戦争したわけではない)。


13世紀の元寇、太平洋戦争末のソ連の満州・樺太侵攻


くらいでしょうか。もっとも、元寇は二度も失敗して日本本土は無傷ですし、

ソ連侵攻にしましても、北海道占領は失敗しています(北方領土は占領されてしまいましたが)。



何が言いたいのかと申しますと、



外から武力的に侵略されることがほとんどなかったので、ずっと内政に力を入れ続けてきた国家だ



ということです。「日本は外交が下手」だとよく言われますが、侵略がほとんどなかった以上、それはむしろ自然の摂理だと思います。

「国際貢献!」という言葉がモテハヤサレテイルことが、外交下手の確たる証拠だ、と(私は)思い至っています。

その内政の集大成として、日本が創出した「義務教育システム」は唯一無二の独特な教育システムです。


・協調性を育む


・みんな仲良く


・all for one, one for all


・順位付けしない運動会


・みんな一緒に「いただきます!」と叫んでランチを食べ始め


・みんな一緒に「ごちそうさまです!」と叫んでランチを食べ終える


・ランチ後はみんな一緒に掃除をする


・「前へならえ!」と軍隊のような整列を叩きこまれる体育授業


・よく分からない校則を守らせることで「社会の和を守る」人を育む


・とにかく和を乱してはならない


・「からかい」はじゃれあいなので、愛想笑いでその場をしのぎ、その和を乱してはならない


・「からかい」に我慢できずに感情を爆発させた人が「和を乱した者」として処罰の対象に祭り上げられる


といった義務教育のおかげで、

内乱・暴動がほとんど起きない「事なかれ主義国家」へと仕上がりました。



そう考えると、(本音では)政治に変化を求めていないことはむしろ自然の摂理だと考えます。