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京都にて三時のおやつを作る「おやつaoi」和菓子工房店主のページです。 2022年より…

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京都にて三時のおやつを作る「おやつaoi」和菓子工房店主のページです。 2022年より店主はアメリカ滞在につきアメリカでのあれこれを綴ります。

最近の記事

和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.4〜Mochi-Iceが私を救う〜

渡米が決まった後に、ネットで検索した時に出たのは幾つか。鯛焼きからアイスクリームが乗っているモノ、今勢いのある女性起業家さんがブランドしている琥珀糖、ザ抹茶スイーツ、といったところでした。どれも全く外れではないけどストレートな和菓子がほとんど無いのはなんとなくわかっていました。「豆はご飯として食べられているから、餡子が嫌いな人が多いのでは。」という情報を耳にしていたのも加えて、まとめると正直渡米前はあまりポジティブな心境ではありませんでした。ましてやテキサス、「BBQしかな

    • 和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.3〜どら焼きってpancakeじゃなかったっけ?!〜

      アメリカはテキサス、ヒューストンにて居を構える私は、和菓子作りに着手しはじめました。 はじめに、材料のリサーチと、餡子が炊けるかどうかを検証していました。前回のお話では、餡子が無事にたけることがわかり、商品として完成した物を生み出すべく、取りかかったのはどら焼き作り。 渡米前から、「どら焼きってほぼpancakeだからすぐ焼けるでしょ。」とこれまたたかを括っておりました。今こうして文章を書いていると、尽く予想を外している自分が情けなく感じてくるのですが、その時はそこまで深く考

      • 和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.2〜どこだって餡子は炊ける〜

         さて、前回は、私が渡米して和菓子がアメリカに届いてもおらず、ガラパゴス化している、のではなくしちゃっている現状にショックを受けた、というお話でした。  繰り返しますが、渡米前からアメリカにはおいしい和菓子がないだろうし、受け入れられるのは難しいと想像はしていました。それ以前の問題で、食べられること以前に全然知られていなかったのです。  話を進める前に、補足として、”全くない”訳ではありません。日系スーパーで、輸入物のみたらし団子や、大福が売られていますし、どら焼きもありま

        • 和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.1〜和菓子のガラパゴス化〜

          2022年6月18日に渡米してもうすぐ1年になります。 どういう経緯で、等は別にまとめたのをまたあげるとして(単に夫の仕事の帯同で渡米したのですが)、とにかくアメリカでの生活で日々こぼれる気づきであったり、発見であったりを書き留めることを目的にnoteに投稿するのを再開しようと思います。 私は今アメリカは南部テキサス州ヒューストンという大都市に居を構えております。移民が多いので、私がとりわけ「アジア人である!」「日本人である!」というのが目立つというか、「浮く」ことなく暮らせ

        和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.4〜Mochi-Iceが私を救う〜

        • 和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.3〜どら焼きってpancakeじゃなかったっけ?!〜

        • 和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.2〜どこだって餡子は炊ける〜

        • 和菓子職人、アメリカで暮らす。vol.1〜和菓子のガラパゴス化〜

          初めまして。

          なんとなくnoteという名前は知っていたけど、というレベルな私ですが、初めてのnote、始めてみます。 少しだけ自分のことを。京都に生まれ育ち、2019年より京都にて小さな和菓子屋さんを始めました。懐かしさの中に少し新しさを感じるようなお菓子作りをしています。小さな男の子の母でもあります。仕事に育児にてんてこまいの毎日を送りながらも、たまりゆく考えや思いを綴りたいという欲求がある一定の量を超えましたのでnoteを始めることにした次第です。仕事が趣味みたいなところがあるので(

          初めまして。