マガジンのカバー画像

Dante project プロダクションノート

8
蜷川有紀が挑んでいる超大作の発表までの過程の制作秘話を綴ります。
運営しているクリエイター

#絵

キックオフペインティングしました!

キックオフペインティングしました!

 先日(2019年1月31日)、ダンテ「神曲」プロジェクト、キックオフペインティングしました。盛り上げ、方解末、砂、土などでテクスチャーをつけた3m×6mの特大の高知麻紙の上に、バシャッと群青の水干絵の具を鉢から流すと、わっと歓声が上がりました。それから筆の代わりに箒も使ってみました。面白いテクスチャーができるかと思いましたが、それほどでもありませんでした。写真は、白口の泥を流しているところです。

もっとみる
朝4時に起床して、煉獄篇の映像を撮影しに出かけた。

朝4時に起床して、煉獄篇の映像を撮影しに出かけた。

切り立った崖。荒々しい大谷石採掘場はダンテの『神曲』煉獄篇を彷彿とさせる空間だ。

大谷石は軽石凝灰岩で、栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材である。柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきた。※1
かの建築家フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルの設計につかったことでも有名である。

20代の頃、この大谷石採石場の空間を雑誌でみて、その神話的空

もっとみる
今朝からnoteはじめます。

今朝からnoteはじめます。

昨日、2019年1月4日14時からミーティング。
ダンテ「神曲」煉獄篇を宇都宮で描くことに。
いろいろ打ち合わせしていたら、一番最初に書いた企画書がでてきた。
なつかしい熱意に溢れた当初(2015年)の企画書をみていたらグッときた。このnoteには、その 【Dante 神曲 Project】のプロダクション・ノートを記していこうと思う。

少年の死体の横で、ビキニ姿の女性がサングラスをかけ日光浴を

もっとみる