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地球から受け取ったこと

今すぐ逃げなさいと言われて、何を持って家を飛び出すか、考えてみなさい。

元旦から、こんな言葉が私の頭にずっと降りてきている。

2024年、地球が日本に、この強烈なメッセージを突きつけているような。

被災地の方角を見ては、
この空の先にどんな景色が広がっているのか想像して、いつものように言葉を発することができなくなっていた。

自分が被災したことを想像して、あの備蓄が足りていないとか、ペットはどうなるのかとか、考えだすとキリがなくて苦しくなっていた。知らないうちに。


だけど今日、娘に連れられ行った公園で、
当たり前の日常の愛しさに、
とっても、心が癒されて。慰められて。
気づかされた。

今日は公園で一度も携帯を開かずに、
大切な人をずっと見つめてその笑顔を追いかけた。

自転車で帰る道、他のことは考えずに、
後部座席に座る大切な人とずっとおしゃべりして帰った。

遊びに行って帰宅した息子を、リビングではなく玄関まで迎えに行って、冷たい頭を撫でて抱きしめた。

当たり前にある日常が、今日はとても嬉しくて。

本当に大切なものを、見つめなさい。

私はそう、この状況を受け取ることにした。


そして、「備え」という言葉にゆらいで、
あれも買っておかなくちゃ、あれも調べなくちゃ、
あれもあれも・・・となる時には、
一度目を瞑って考えてみる。

最悪のイメージを想像して、動かない。
不安の中で、動かない。

大切な命が、ちゃんとあることをまずイメージして。
みんなで身を寄せ合っているイメージをして。
私はそこで子どもたちを見て笑っている。
そこに何があったらもっと嬉しいか、
そこでどんな知恵があったらもっと助かるか。

不安よりも、希望を。

闇の中の、光を。

どんな時も、
それは心の中で灯すことができるはずだから。

不安を広げるのではなく、
希望の祈りを、空に乗せて送ります。




おわり

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