見出し画像

映画『犬王』の話がしたい

こんにちは雪墨です。

早速表題の映画の話ですが、5/28が公開日でその初日に観に行きました。

今回はその感想を書きたいと思います。


※内容に関するネタバレはしませんが、声が良かった等のざっくりした感想は書きました。無情報で観たい方はここで引き返すことを推奨します。


なぜ犬王を観たのか

犬王の制作発表は確かアニメ「平家物語」と同タイミングで、両方とも古川日出男さんの小説が原作となっております。

もちろん平家物語も観ました。
山田尚子監督×サイエンスSARU
圧巻でした。

豪快で儚く美しい平家の物語を現世に映し出す表現力

細やかな動きと物語の絶妙なアレンジ

この平家物語を観て私はより一層『犬王』が楽しみになったのです。



さてさて犬王のスタッフですが

監督:湯浅政明
キャラデザ:松本大洋
脚本:野木 亜紀子
制作:サイエンスSARU

この布陣……
私の求めていた製作陣そのものでした。


そんな訳で私は人生初の前売り券を購入し、公開初日に観に行ったのです。



感想

※観に行く方はここから閲覧注意


作画とアニメーション(絵と動き)
これが凄まじく良かったです。

元から私はアニメーションが好きで色々なアニメの動きや表現を観るのが好きなのですが、作画と動きでここまで感動させられたのは「犬王」が初めてです。


見事に見せつけられました


犬王ここに在りと。



この人達が雨を表現するとあぁなるのか
日常風景をこんなにも動的に描くことができるのか
平家物語ってこんなにもポップでロックな物語だったのか


そんなことを無意識下で感じて、作画だけで若干泣きそうになってしまいました。

そのくらい素晴らしいと感じたのです


折角なので脱線して少し語らせて下さい。


私は湯浅政明作品が好きで、ハマったキッカケは『ピンポン』というアニメでした。


原作松大洋、監督湯政明


アニメってこんなにも表現ができるのか
アニメーションって素晴らしい


そんな感動を初めて与えてくれたのがピンポンで、私にとってかけがえのない作品です。


その二人がまた一緒に作品を作ると聞いて犬王に期待すると共に、アレを超えられるのか少し不安だったのです。


そんな不安と期待混じりの私にあんな作品を見せられたら泣きそうになるのも仕方ないでしょう。


(すみません長々と言い訳してしまいました。)



そして勿論音も良かったです。


今回はミュージカルとのことでそりゃ音や歌が良くなきゃダメでしょって訳です。




正直、PVの時点で想像はしていましたけどね「これは曲にも相当期待できるな」と。


アヴちゃん×森山未來



これこそ圧巻の歌声でした。
PVで聞くより全然良かったです。


映画館で観るべき映画だと思います。


お二方とも言わずもがなめちゃくちゃいい声で、かつ声優としての演技も素晴らしかったです。


この記事を書いていても二人の歌声が頭から離れないくらい



おススメしたい人


そんな犬王は正直な話少しオススメしにくい作品ではあります。

題材が平家物語であるため前提知識は不要と言えど少しハードルが高く感じます

また松本大洋さんの絵はかなり独特なので、一般受けはしにくいかもしれません。


しかし


それでも私は一度観てほしいです。

恐らく今世界で一番アニメの底力を感じられる作品『犬王』を。



確かに、有名で人気な深夜アニメや漫画原作アニメは作画が美しくキャラクターは可愛いしカッコいいので私もとても大好きです。


君の名は。や、ヴァイオレットエヴァーガーデンなんて映像美の極みのような作品でした。



ただ同時に、アニメの価値はそれだけでは無いと私は強く思います



犬王は、そんな絵や物語が綺麗で美しいアニメが評価されがちである今だからこそ観てほしい作品だと思いました。




アニメの表現力、可能性はこんなもんじゃ無い


それを俺らがみせてやる


『犬王』ここに在り。



そんな意気込みを感じられた
久々に私が痺れた作品でした。

感想終わり。




アニメへの先入観や理想像を取っ払って劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか?



最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?