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ユニバーサルシアター支配人としての覚悟〜ぼくが10万円もするYohji Yamamotoを着る理由〜

こんにちは!シネマチュプキタバタの和田です。

シネマチュプキタバタは開館して2年半となり、有難い事に様々な媒体から取材をいただいてきました。毎回試行錯誤を続けましたが、ぼくの力不足により、熱量だけで内容が伴わなかったり、緊張し舞い上がってしまって凹んだりと、反省することも多々ありました。

中でも残念だったのは、自分の辛かった過去を話すと“だからこんな活動をやっているんだ”と、どこか納得されてしまう事です。
ぼくが自分の過去の体験やプライベートをあらいざらい話すのは、チュプキの事が少しでも多くの人に届くように願っているから、また、チュプキを通して、それぞれの人に未来へのアクションを求めているからに他なりません。

より多くの人に関心を寄せてもらうにはどうしたらよいか?個々人でも出来ることは?と考えた時に思いついたのは、作為的に無作為な引っ掛かりを作ること。つまり、違和感から関心を持ってもらうこと。そのための表現がファッションでした。

奇抜なファッションに身を包みながら、丁寧に、ゆっくりと、落ち着いて喋ればギャップが生まれ「この人はどんな人なのだろう・・・?」と少しでも引っ掛かりを持ってもらえるのではないか。
加えて、慎ましい、優しいイメージが多くなりがちな”福祉”に対する小さな反逆。この違和感が関心を持ってもらうきっかけになるのではないか。

様々なブランドを調べ、好きなアーティストなどを参考にし、背の低い自分に合うのは日本人の作家だと思いYohji Yamamotoの服を選びました。

理由としては「なんでもやれ 全部やれ 能書きはその後だ…」というメッセージが自分らしいというのがひとつ。

もうひとつは、落合陽一さんがNewsZeroで着用した時にツイッターが沸き、トレンド入りしたことが印象に残っているから。(たとえパクりと言われても、先見に意識を向けた人たちに少しでも反応して頂けるのであれば有り難い限りです)

動画配信サービスが増え、通常の映画館でさえ軒並み閉館している昨今、ユニバーサル空間を推進するチュプキの活動の運営資金は常に困窮しています。ぼくの給与も決して高くはないので、身分不相応な格好であるのは重々承知の上です。
(ちなみに、妻と相談し、自分のお小遣いの中から5000円を20回払いにすることににしました笑)

それでも、人は何か可能性のあるものに関心を示すと思います。そういった新たな雰囲気を常に醸し出していくことにより、新たなお客様にチュプキを知っていただくのも、日本で唯一のユニバーサルシアターの支配人としてのひとつの使命だと考えました。

今後、奇抜なファッションの支配人を目にする機会が増えるかもしれませんが、“ありのままの自然の光”というチュプキのコンセプトは、今後も変わらず在り続けることをこの場をお借りしてお伝えします。
これまで応援してくださっている皆様にも、引き続きチュプキのストーリーを楽しんでいただけたら幸いです。

これからもチュプキをご愛顧、ご支援賜りますよう何卒宜しくお願い致します。

和田浩章

#ファッション #ハイブランド #ヨウジヤマモト #YohjiYamamoto #福祉 #障害者

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