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ラグビーの話

ラグビー日本W杯での日本の躍進、すごいですよね。
前回大会と合わせて国内のラグビー人気をさらに加速させています。

この人気を一過性のものにしないために、

ラグビーが日本で野球、サッカー、バスケに続く
スポーツになるためには

ってことでnote書いていきたいと思います。

世界のラグビー競技人口は350万人。
これまでにnoteに書いてきたスポーツと比べるとかなり少ないですね。

日本ではラグビーってあんまり馴染みなくてルールさえよくわからないっていう人は多いと思います。
でも、実は日本のラグビー人口って10.9万人で世界で11位で、強豪国といわれるウェールズ(10.8万人)、フィジー(12.4万人)とほとんど差が無いんです。

これは長らく企業スポーツとしてのラグビーが日本では深く浸透していて、そのなかで生まれる広い人脈などが関係しているのではないでしょうか。

世界と比較すると、日本はラグビー人口の多い国といえるでしょう。

ただバスケのnoteのときに述べましたが、日本は少子高齢化で人口が減っています。そのなかでラグビーが生き残っていくときに考えなければならない問題があります。

試合に必要な人数が多すぎる

ラグビーは1チームに15人必要です。地域のチームや部活を作るとして、その地域にラグビーをやりたいという少年がどれだけいるでしょうか。少なくとも私の住んでいる地域ではラグビー部やラグビーのクラブチームというのは存在しません。

これから人口が減っていくという時代においてラグビーは既にルールの面で不利を背負わなければなりません。

女性にとっては高すぎる参入障壁

私の個人的な意見として、今後のスポーツは性別や体格によらない、誰でも楽しめる競技が世界的に人気を集めていくと思います。

これはeスポーツやバスケットボールの流れを見れば明らかで、ラグビーはこの点において女性という選手市場の半分をほぼ獲得できないという競技特性があります。

現に女子ラグビーの競技人口は、日本で約2,300人、ラグビー先進国のニュージーランドやイングランドでは約1万人と男子に比べて大きな差があります。

小中学生が競技として行うには危険

ラグビーはcollision sport(衝突スポーツ)といわれ、身体のぶつかり合いが激しいスポーツです。

筋・骨格がまだ出来上がっていない小中学生では競技として行うのは危険すぎるため、タグラグビーやタッチラグビーなど疑似スポーツとしてラグビーを楽しまざるを得ません。

これは幼少期からスポーツに対する情熱を育むという視点では他のスポーツと比べて不利といえるかもしれません。

ちなみにですが、高校生の競技別受傷率ではラグビーがダントツのトップとなっているようです。

とまぁラグビーの悪いところばかり書いてきたわけですが、じゃあラグビーはもう生き残れないのか?っていうとそうではないと思います。

まず1チームに15人必要という話ですが、
ご存知かもしれませんがラグビーには7人制というのもあります。これならなんとかチーム作りもできそうですよね。
(※実はリオオリンピックで、日本は7人制ラグビーでニュージーランドに勝っているんですよね。)

女性のお話ですが、正直ここに関しては難しいところです。
観客としては多く呼び込めるので「カープ女子」みたいなブランディングができると面白いかもしれません。

それと、

そもそもですが皆さんラグビーボール触ったことありますか???

みなさんの小中学校はラグビーボール置いてある学校でしたか???

Noっていう方が大半だと思います。

学校の授業でやるタグラグビーとかタッチラグビーでもラグビーボールってあんまり使われなかったんじゃないかなと思います。

子どもにとっての日常生活の中心である学校にラグビーボールを置いて少しでも接点を増やしていくことで裾野は広がると思います。

まとめると、ラグビーは世界と比べると日本で意外と多くの人に楽しまれています。
しかし、その競技性や日本の今後をふまえると課題は山積み。
私としてはまず子どもたち(特に小中学生)がラグビーに触れ合う機会を少しでも増やしていくことが大事だと思います。

※ちなみに※
ラグビー日本代表に外国人っぽい人が多い理由って知ってますか???

私も知らなくて調べてみたんですけど、

ラグビーにおける国の代表選手に関するルールって国籍重視というより協会重視の考え方みたいです。
つまり、どこの国籍を持っているかよりどこの協会に属しているかの方が重要視されるんです。

ラグビーの国代表選手になるには3つルールがあります。
・該当国の出身である
・両親、祖父母の誰か1人が日本国籍である
・該当国の居住年数が3年以上である(2021年より5年に延びる)

この3つを全て満たす……のではなくどれか1つを満たせばその国の代表選手になれるんです。

日本代表では3つ目の居住年数をクリアして日本代表となっている人が多いようで、他の国でもかなり粉のルールを使って違う国籍の国の代表となっている人は多いようです。

ちなみにこのルールを利用していろんな国の代表選手となることは禁止されていています。

よく考えると日本サッカーでもラモス瑠偉や呂比須ワグナーとか日本人の顔をしていない選手が代表選手になっていることはありましたよね。

外国人なのになんで日本でプレーしているんだみたいな議論はグローバルでボーダレスな現代社会においてまったく無意味だと思います。
ただ、理由を知っておくと考え方も柔軟になるかなと思って紹介しました。

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