「哀愁しんでれら」は期待以上に衝撃の問題作だった😳✨
土屋太鳳ちゃんが3度オファーを断って
今回4度目で引き受けたとされる映画です。
彼女のインタビュー記事を読んだのは去年。
並々ならぬ覚悟で挑んだと知り、
1年前からずっと楽しみにしていた映画を
ついに見てきました😌✨
率直な感想、
期待を大幅に上回る、
良い意味での大問題作でございました😳‼︎
非常に思うことが多すぎて、
噛み砕いて整理するのが大変でした😂
一緒に見た彼氏と議論に議論を重ね、
シネマンションのジャガモンド斉藤さん
の考察動画(30分)も見て、
咀嚼して未解決だった伏線も
一日がかりで自分の中で回収し、
やっとモヤモヤが晴れたような
晴れないようなと、そんな気持ちの現在です😳
1週間ほどこの胸のザワつき、
引きずりそうな予感がします。。
これから見る方は、
覚悟を持っていってらっしゃいませ‼︎笑
ただ、作品としてとても面白いことは
間違いありません。
ストーリーも演出も素晴らしく、
土屋太鳳ちゃんの熱演により
物語に完全に引きずりこまれる、
そんな映画ですので✨
以下、ネタバレありで書きます。
まず、この映画には、
とても強いメッセージ性を感じました。
"女の子の誰しもが抱えている漠然とした不安"
"幸せになりたいという願望"
"家族という独特の共同体"
映画を見終わり真っ先に連想したのが、
「パラサイト」
「ミッドサマー」でした。
最後は、違和感を感じていた共同体、
異文化に自らが取り込まれていく…
主人公の小春は幸か不幸か、
自らの責任感と正義感によって、
徐々に価値観を変えられていき、
最後は皮肉にも、嫌悪し不気味がっていたものに取り込まれてしまう。
いや、自らよかれと思って選択する。という、
客観的に見るととても恐ろしいお話でした😨
しかし、私たちの日常にも
このような危険は潜んでいると思います。
他人事ではなく、自分に置き換えて、
小春はどうすれば良かったのかと、
考えてしまいました😳
小春と大吾はかつてモンスターペアレントの親を見て、あれはひどい、先生たちが可哀想だと言っていたのに、
子供を1番に思い、いつのまにか自分たちがモンペになってしまったのは、
誰にも認めてもらえないけど努力して必死に子育てしていたからでした。
また、
かつて虐待・育児放棄を疑われて児童相談所から指導されていたお母さんも、まだブランコを片手で押すようなところはあるけど、改心したのか汚かった人形が綺麗になっていたように。
実は一見他人からは分からないところで、
"お母さん"は人知れず頑張っていることを
忘れてはいけないと思いました。
なろうと思ってなっているわけではない。
いつのまにかなってしまうものもあるなぁ、と。
家族になることは、
一つの独立国家に入ることであり、
家族以外の人間には理解できない
変な習慣や変な文化みたいなのが
少なからず存在し、
言葉で言い表せないけど、家族の中だけの独特の雰囲気ってあると思います。
大吾が自分の裸を30年間描き続けたり、
妻を聖母マリアのようにスケッチしたり、
ペットのうさぎを剥製にしたりなど、
不気味と感じるのは最初だけで、
自分が家族になってしまえば、
いつのまにか感じなくなるように。
ここ、お父さんの
「自分がお化けになってしまえば、お化けも怖くなくなるぞ」
のセリフとも繋がっていました。
自らを客観視できなくなり、
価値観までも書き換えられた末路が、
世間を震撼させた大量虐殺に繋がってしまうという結果になってしまう点に心底震えました😱
途中まで、ひかりちゃんや大吾が
やばいやつなのかと思ってましたが、
サイコパス的な展開はなく、
小春が自分でおかしくなってしまったのは衝撃でした😳
私の途中までの予想では、
ひかりちゃんが実はガチサイコパスで、
小春がひかりちゃんとの約束守らずに
おねしょの件などを
大吾に相談してしまった時点で、
ひかりちゃんの針1億本飲ます復習が始まるのではないかと、もう、この映画無理、見たくない😱😱
って嫌悪感マックスになりましたが(笑)、
まさかのそうではなく、
もっと、こう人間の脆さを描いた作品で
逆に安心しました🤭
たおちゃん(小春)が、
大吾によって家を追い出されてしまい、
実家に帰るのかと思いきや、
帰らなかったあのシーン。
なぜ、帰らなかったのか…
一度幸せを味わってしまったがために、
戻りたくないと思ってしまったのでしょう。
私の彼は
「それは、死を選択するまでのことだったのか」
とどうしてもそこだけが謎だと
腑に落ちずに考え込んでいましたが、
女の子にしか分からない感情だと私は思いました。
まさに、"シンデレラ"のその後、
もう一つの末路がこのシーンに込められているのかな、と。
そして、ひかりちゃんがくるみちゃんを殺したか否かの真相。。
私の見解では、
ひかりちゃんはかなりワガママで
ひどい構ってちゃんというだけで、
実際は殺してはいないのかな、と。
というのは、
小春が自殺を図ろうとするシーンで、
追い出した本人である大吾が助けます。
なぜ、追い出しておいて、
追いかけてきたのか。
おそらくひかりちゃんが大吾に何かを
告白したのでしょう。
一度失くした結婚指輪が再び小春の指にはめられましたが、もしかしたらひかりちゃんが隠し持っていたのかな、と。
それをひかりちゃんは悪気を感じて、
大吾に白状したのかなぁ、と。
やっぱり根は良い子だったのかなって、
思ったからです。
でも、もはや小春にとって
ひかりちゃんが殺したか殺していないか
そんな事実は関係なく、
完全に"家族"になる決意をしてしまったというオチ…
最後のシーン。
最初は不気味がっていたスケッチブックに
自らが描かれるというシーンは、
完全に家族になるということを意味しているのでしょう。
大吾の耳を触る癖、
血の繋がったひかりちゃんも
心の平穏を図る時にこれをしていました。
一方で小春は髪をかきむしるのが心のバランスが崩れそうな時にとる癖でしたが、
後半の途中から耳を触る癖に以降していました。
全て巧みな伏線だったのでしょう。。
幸せとは何か、
強烈に訴えかけてくる作品でした。。
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