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【12/6〜14】近日上映作品紹介〜”変化(へんげ)”していく女性を描く。「メロ」なだけが恋愛ドラマじゃない!『わたしは最悪。』〜【二本立て②】

お世話になっております。
パルシネマしんこうえんです!

記事3本目にして早くもサムネイル迷走中なのは内緒。
本当は2本立ては一緒に記事書く予定がダラダラ長く書きすぎたので分けたのも内緒。

さあて先日は12/6(火)から始まる2本立て上映の一本『ボイリング・ポイント 沸騰』の記事を書いたので、今度はその相方『わたしは最悪。』の紹介をさせてくださいね!また、映画観たあと、あるいは既に観られている方なども、コメントなど頂戴できたらとっても嬉しいです!

二本立て②
虚実が入り混じる魅惑の12章。
第94回アカデミー賞では堂々2部門にノミネート!
『わたしは最悪。』

あらすじ:30歳という節目を迎えいまだ人生の方向性が定まらずにいるユリヤ。年上の恋人アクセルは最近しきりに身を固めたがっている。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、そこで若く魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋愛に身をゆだねたユリヤは、そこに人生の新たな展望を見いだそうとするが…。

魂吸われてるみたいに見えるシーンですが、
あながちまちがってもないかも。

おじはラース・フォン・トリアー。
「北欧が産んだ鬼才の系譜」満を辞しての最新作!

今作を監督したのは気鋭のデンマーク人監督ヨアキム・トリアー。
ん?デンマーク人のトリアー?

そうです。「いやこんな気持ちにさせてどういうつもりやねん!」の名手ことラース・フォン・トリアー監督の甥にあたるそうでございます。

「ちょっともう、かんべんしてよ…。」こと
ラース・フォン・トリアー監督作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
C)ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, TRUST FILM SVENSKA, LIBERATOR PRODUCTIONS, PAIN UNLIMITED, FRANCE 3 CINÉMA & ARTE FRANCE CINEMA

若くから国内外で高い評価をうけていたそうで、前作の『テルマ』は、これもまた独特の世界観で!少女がある日から超能力の・ようなものに目覚めていく、というキワモノっぽい設定。しかしながら、その実、映画の中身は少女から大人へと心身ともに変化していく機微を描いていたり。

このあたりは北欧のホラー映画の系譜を感じさせつつ、ちょっとおじの系統も感じつつ。(本人は絶対ラースおじを引き合いに出されたくはないと思いますが、一応!) 要は、心身ともに変化していく女性、というものに興味がある方であるように思います。そこで今作ですよ!

前作では寓話で、今回は虚実混じったファンタジーで。
自分が、周囲が次々と変わる12章!

何気ないシーンに見えますが、結構ヒドいシーンです!下には何があるのかな??

今作は12章(プラス序章と終章)から構成されております。(なんだか「12」という数字と移り変わっていく、という内容に相関があるような?) 主人公のユリアは、いろいろな才能を持ちながらもなかなか一点にとどまらず。

自分の中の自分への矛盾。他人からの目と自分の認識との矛盾。色んなものに振り回されながら、色んなものを振り回しながら物語は進んでいきます。『わたしは最悪。』(原題:THE WORST PERSON OR THE WORLD)という印象的な題もこういった部分からくる主人公の自己評価を著しているとか。

一方でこの映画の素敵なところは、この低い自己評価を持ちながら、主人公および物語はつとめて明るく!このあたりの空気感は、少し『アメリ』なんかを彷彿とさせたり。こんな空気感を含め、様々な矛盾をはらみながら次々と変化していく主人公。そして12章を経て辿り着くのは…。いやー良くできている!

「見方によっては結構サイコかも」こと『アメリ』
観ている時にはあまり思わなかったですが意外と親和性が高いかも?
画像引用元:https://eiga.com/movie/1254/

上映日程
2本立て上映『ボイリング・ポイント』もよろしくね!

北欧の空気感も相まって、冷ややかなようで、灼熱なような空気。光の眩しさ淡さ。そんなものも合わせてご堪能いただければ幸いです!皮肉的なもろもろを思えば、相方『ボイリング・ポイント 沸騰』とあわせて『わたしは最悪。』二本立てなんて言い方もあり?お楽しみに!

12/6(火)〜9日間の上映となっております。
前半後半で微妙に時間が変わるのでお気をつけくださいね。

↑相方もよろしく!


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