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『リメンバー・ミー』を観た感想

※合わなかった感想です。

地上波放送してた映画『リメンバー・ミー』を観ました。

あらすじはメキシコの死者の日っていう日本のお盆みたいな日に者の国に迷い込んだ主人公が死んだ過去の親戚と出会ったりしながら元の世界に帰るために色々する&家族の絆みたいな話。

この死者の国がそのメキシコのお祭りの雰囲気の綺麗な世界で、そこに生きてる(死んでるけど)人達はみんな骸骨人間になってたりで映像がすごく綺麗で楽しい感じになってて良い!

なんだけど肝心のお話がかなりベタな感じで、とてもいい話なんだけど、なんかこの映画めっちゃ道徳の教科書みたいな話なんだよね…。ご先祖様は大切にしましょうみたいな。

そのわりには死者達への扱いが酷い気がして、なまはげとか地獄でトラウマ植え付けて子供にいう事を聞かす教育みたいなあの嫌な雰囲気があるんだよね…。さらにこの映画のヴィラン悪いやつなんだけど、そりゃーあの世界のルールがああいう世界なら悪くもなるだろみたいな感じ。(まぁ彼は生前から悪かったけど)

何者にもなれなかった人には地獄じゃんあの世界のあの世は…。死者の国で出会った主人公相棒のヘクターとかまんまそういう境遇だし。そういう矛盾が華麗にスルーされてご先祖様や家族は大切にしましょうみたいなノリがどうしても合わなかった…。

本当に映像は綺麗だし骸骨いっぱいの楽しい世界なのに説教っぽい映画でしかもなんか矛盾してるのがなんだかなーって。

いい話として子供に見せるにはいいのかもだけど(個人的にはそういうのも苦手だけど)大人が見るとちょいちょいツッコミたくなる気がする。

まぁディズニー映画だしホントに子供の教育みたいな感じで作った作品なのかもだけど、ディズニー傘下になったとはいえ一応制作はピクサーじゃないですか。昔のピクサーはそういう駄目な人とかオタクとかサブカルみたいな人たちへの応援歌みたいな面が合った気がするんだよね。

だけど『リメンバー・ミー』は完全に明るい教育説教映画みたいになってしまっていてちょっと残念。それこそもうディズニー傘下なので大衆向けなのかな…。

あと多分この映画の死者の国の描写ってキリスト教圏の人たちにはちょっと変わった死生観の話で、その辺が新しい視点で目から鱗みたいなとこもウリな気がするんだけど、日本人にはめっちゃお盆の話にしか見えないのでその辺の新しい衝撃も全然無いと思うんだよね。この辺はまぁ文化圏の違いの面白い話だと思うけど。

映像がめっちゃ綺麗で雰囲気は最高にいいんだけどやっぱストーリーがどうもイマイチだったような気がする。

『リメンバー・ミー』個人的にはちょっと合わなかったかなぁ。

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