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恐怖に打ち勝つのは、勇気よりも好奇心である。

おはようございます。

Curiosity will conquer fear even more than bravery will. 
(恐怖に打ち勝つのは、勇気よりも好奇心であるージェームス・ステファンス)

アイルランドの詩人・作家のジェームス・ステファンスの言葉です。

初めての遊具で遊ぶ時、
お友達に謝る時、
大勢の前で話す時、
見知らぬ環境でサッカーする時、
テストを受ける時、

恐怖と緊張で
ドキドキして
体が動かなくなって
石の様に硬くなります。

そこで親は
「ほら、勇気を持って!」
と、声をかけます。

「失敗してもいいんだから!」
など、応援します。

親からしてみると、
大したことに見えない事柄も
当人の子供にしてみたら
到底、越える事の出来ない
大きな山が
目の前に立ちはだかっている様な状況です。

ジェームス・ステファンスの言葉を読んで思いました。

「そもそも勇気って、どうやって持つの?」
「言うのは簡単だけど、どうやって勇気を出すの?」

勇気を出す方法を教えてよ!

「足よ、動け!」と脳から信号を送れば
素直に動き出します。

「勇気」は自分に命令して、すぐに出るものではありません。

私は勇気の出し方を誰かに教えてもらったことがあったでしょうか?
ありません。

勇気は体のどの部分で作られるんですか?
知りません。

長年生きている私ですら
勇気の扱いが下手なのに、
「それは危ないから触っちゃダメよ。」
「そこは危ないから登っちゃダメよ。」
ど、恐怖ベースで育てた子供に
勇気の出し方がわかるでしょうか?

私は今、試行錯誤をしながら
経験を積みながら、
自分で生み出した方法で恐怖を処理しています。

その時の自分の精神状態や
恐怖の種類によっても
その方法は変わります。

それらの方法で、一つ言える共通点は

「視点を変える。」

遊具がどんな動き方をするか興味を持つ→未知への恐怖ではなく。
謝った時の自分の気持ちの変化がどうなるか興味を持つ→友達の反応ではなく。
どんな問題が出るのか興味を持つ→テストの結果ではなく。
何回ボールに触れるか自分でゲームをする→プレーが上手くできなかったら、と心配するのではなく。

恐怖で体が固まってしまうとき、
自分の作り上げた「恐怖」のストーリーと
正面に向き合って、
睨み合っている時なのです。

お互いに一歩も譲りません。
絶対に動きません。

だから、視点を変えるんです。
立ち位置を変えるんです。

「視点を変える。」
と、子供に言っても分かりません。

恐怖に捕まった子供に気が付いたら、
子供の顔を見ながら
時間をかけて話を聞きましょう。

何を怖がっているのかが分かったら
どんなストーリーを作り上げているのか
知ることができます。

そのストーリーを否定するのではなく、
お話の続きを作ってあげましょう。

そして、別の視点に誘導します。

大抵、恐怖の視点は矢印が外に向いています。
見知らぬ出来事が起こる、
友達にどう思われるか、
自分の外側に中心軸を置いている時です。

中心軸を自分の中に持ってきます。
自分がどうしたいのか?
自分は何がみたいのか?
自分は何を知りたいのか?

「自分」にコントロールが戻ってきます。
コントロールが戻ると恐怖は消えていき、
「興味」と言うワクワクする視点が
行動力を生み出します。

「興味」は星の数ほど身の回りに見つかります。
知ってる事よりも
知らない事の方が多い世の中で
当たり前の事です。

「なぜ?」「どうして?」
は、子供がよく使う言葉です。

大きくなるにつれて、
世の中への興味が薄れていくことは、
世の中について、「知った」からではありません。
私たちのセンサーが
薄汚れて、
純度が下がってしまったのです。

何度も恐怖を乗り越えるたびに
子供は自分でやり方をマスターしていきます。
体験して、
習得していきます。

時間はかかりますが、
忍耐が必要ですが、
大人になってから、
子供にとって、大きな力と喜びになるでしょう。

今日も皆様にとって、興味多き一日であります様に。


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