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10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

先の読めない不確実な時代。
変化のスピードが早い時代を生き抜き、自分らしく幸せな人生を歩んでいくにはどんな力を養えばいいのか。

最近読んだ藤原 和博さんの著書にその答えのようなものがありました。


10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」


本書は高校生に語りかけるスタイルでありながら、高校生の親の世代のような私にとっても「人生の教科書」になるような本です。

この本から得られた気づきはとても多いのですが、私が特に触発されたのは第5章「一生が90年の時代のライフデザイン」のところ。
その中でも「稼げる大人」になるために自分自身をレアカード化(レアキャラ化)するといういう部分です。

物の値段は需要と供給で決まりますが、仕事も同じ。
労働市場の中で価値を高めるためには、需要が大きくて供給が少ない仕事をする、もしくは需要はそれほどでなくても、供給が一人だけなら仕事を独占できるとういう話から、自分自身の希少性を磨いてレアカード化することが「稼げる大人」になるために大事になってくるという話が書かれています。

希少性。

著者は、キャリアの掛け算で、その希少性を得るようにと提案しています。

ある分野で集中して仕事をして100人に1人の希少性を確保する。(そのためにその仕事を1万時間くらい取り組んでマスターする)

そして、次に違う分野で仕事をして100人に1人の希少性を確保すれば、掛け算すると100×100で、1万人に1人の存在になれる。

ここまできたら、あと一つの分野で仕事をして100人に1人の希少性を達成すれば100×100×100=100万人に1人の希少性のある人材になれるという話です。

ずっと1つの職業だけを行なうのではなく、3つのキャリアを経験して、その掛け算によって唯一無二の存在になれるという話。

複数キャリアの掛け算に関しては、他の本でも読んだことがありますが、本書ではそこをかなり具体的に、どのように希少性を獲得し、発揮していけば良いのかを説明してくれています。

希少性を獲得することによって、よりイニシアチブをとった仕事ができたり、仕事の自由度、そして人生の自由度も高まるにちがいないですよね。

少し前の2017年に発売された本ですが、今の時代にもマッチした内容でとてもおすすめです。

ここまで、読んで頂いて本当にありがとうございました♡

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