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散文短歌 #5 「虚無虚無。」

久方ぶりの呑み会。やっぱり外で呑む酒はうまい。

コロナ前、そんなに頻繁ではなかったが、呑みに出歩くことが多かった。仕事終わりの「お疲れさん!」の乾杯コールで飲み干すビールとか、お互い愚痴をこぼし傷を舐め合い、ちびちび呑んだ日本酒とか。昼から呑み歩き非日常感と贅沢感を浴びまくったり。バンドのライブを見終わった後も必ず一杯引っ掛けってたっけ。どれも懐かしい記憶。
呑んでる時は楽しい。けど、終わった後の虚しさ。あれ、どうにかならないもんかね。ラストオーダーでそわそわ。お会計あたりから口数が少なくなる。じゃあね、で手を振る帰り道なんて死にたくなる。布団に潜り込む頃には、酔いも覚めるくらい泣いてるぜ。


「『おやすみ』と終わりを告げるアナウンス 夢を見せてよ覚めない夢を」

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