3/4 【僕も、あなたも、幸せの呪いにかかってるんだよ。】
また、面白い動画を見つけてしまった。
ハイパーハードボイルドグルメリポートのプロデューサーである上出遼平さん。
今でも忘れない。休職初日だった。療養を開始した初日、Netflixでたまたまオススメに出てきたこの番組に強烈に喰らってしまった僕は、時間を忘れて全話一気見した。
自分は心を病んでしまったけれど、仕事はあるしお金にもそこまで困ってないし、もちろん食べることは当たり前。そんな自分と、この番組に出てくる貧困層の彼らを比較し(うつあるある。なんでも自分と比較。)極限の中でも自分より幸せそうに暮らす人々を見て、アフリカにでも行こうかななんて考えた。
冒頭の動画に戻ろう。
この動画内で上出さんはこう話している。
テレビ業界でたくさんの人々、富裕層から一般層、世界の貧困層を自分の体で体感してきた上出さんが言うと、強烈に説得力がある。
幸せとは、そもそもなんだろう。
休職初日にテレビで見た、1日1食で満足にご飯も食べれないけれど、日々日常に真剣に取り組む姿は、自分よりも幸せそうに見えた。
今の日本って、当時の僕のような状況に陥っている人が結構多いと思う。別に、特段貧しくないのに、なんだか自分のことを不幸に感じる。仕事だって選ばなければ無数にある。コンビニで100円そこらでおにぎりが簡単に手に入るこの時代に、精神が病んでいくのはなぜなんだろうか。
日本はどうも、大多数が考える幸せがこの国の幸せであり、それに除外された少人数の幸せは一般的に許容されないというのが少なからずあると思っている。
当てはまるかも分からない大多数の一般的な幸せの定義に、無理に自分からはまりに行こうとするから辛くなる。でも分からないんだよね。自分に選択肢がそもそもない。大多数の幸せが幸せだと小さい頃から育てられ、それを信じているから。そこから漏れたら、はい私は不幸です。これから不幸な人生です。ってなってしまう。
上出さんの言う幸福のオプションとは、自分が当たり前に思っていた幸福の概念をぶっ壊して、いろんな人の幸福の定義をまず体で感じることだと思った。たくさんの幸せを知らないと、いつまで経っても狭い型にぎゅうぎゅうに入ろうとする。少し入れたと思っても、ぎゅうぎゅうは居心地が悪い。続かない。
たくさん見よう。この目で。そして聞こう。この耳で。ちゃんと体で色んな幸せの形を体感しよう。そして、自分だけの型を、時間をかけて作っていこう。
サポートしてもらえたら、いつか還元できるように頑張ります。