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外国語学習が難しくなる理由

日本人にとって比較的学びやすい外国語は中国語や韓国語だと私は思います。
なぜなら、中国語の簡体字は日本語の漢字と似ているし、韓国語は日本語と語順が同じ、音も似ている単語が多々あるから。
要は母語と関連性があるので、学習ハードルがめちゃくちゃ高いというわけではないのです。

一方、難しいのは英語やヨーロッパの言語。
英語は文法や語彙、発音などが日本語とかなり違うので、勉強時間をかけたわりにあまり身につかないということが多々あります。
英語ですら難しいのだから、ヨーロッパ系の言語はかなり難しいでしょう。
フランス語やドイツ語、イタリア語、スペイン語(に関しては実は英語よりも理解しやすい)は英語と同様、日本語と言語構造が異なるので、勉強する難易度が高い。

けれども、英語さえある程度できるようになれば、ヨーロッパ系の言語は勉強しやすくなります。
なんなら、日本語を介さないで英語でヨーロッパの言語を学習したほうが身につくんじゃないかとさえ思います。

以上のように韓国語や中国語のように母語と共通性がある言語は学習しやすく、英語やヨーロッパ系の言語のように共通性がない言語は勉強するハードルが高くなると言えます。

ではヨーロッパ系の言語よりも難しい言語は何でしょうか。
私はアラビア語やヘブライ語など中東系の言語だと思います。
これらの言語は日本語と根本的に言語構造が違う。文字はほぼ見たことがないし、右から書くのも全く慣れていない。
中国語や韓国語のように日本語と共通する点がなく、ヨーロッパ系の言語のようにアルファベットの文字でもない。
全く手がかりがないんですよね。
なので、「アラビア語やヘブライ語を勉強しよう!」と意気込んで参考書を開くと爆死するでしょう(経験談)。
けれども、知識としてまずはなんでもいいのでインプットしなければ、理解できないので、最初はつらくても強引に学習していく必要があります。

外国語学習が難しくなる理由は母語と「距離感」があるから。
「距離感」を縮めることは容易ではないですが、例えば自分の英語レベルを一定水準以上に高めると、ヨーロッパ系の言語が習得しやすくなります。
既に述べましたが、ヨーロッパ系の言語は英語と文法構造が似ているから。
英語を学習することでスペイン語やフランス語と「距離感」が近くなるので、学習ハードルが少し下がるのです。

だからこそ、英語を勉強したほうがいい。
話者人口の多さや年収が上がるという点から英語を勉強する人がいますが、それ以上に他の言語も学びやすくなるので、自分の言語的な機能が拡張するんですよね。

外国語学習の難易度を決めているのは、母語との「距離感」なので、もし何らかの言語を勉強しようと思うのならば、そのことを頭に入れつつ取り組んでみるといいでしょう。




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