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7/27水:子どもたちには意識的な人格形成を。

昨年の8月にあるオンラインサロンに入って、もうすぐ1年が経とうとしている。このサロンの中では、様々な楽しいイベントや学びがあった。

そして、また最近になってこの数ヶ月、教育事業に取り組んでいる方々や、教育を仕事にしている方々と出会ってお話させていただいて、そこからもまた学びや刺激を得ることができた。

一体なぜそんなことをしていたかといえば、大元のきっかけとしては、これまで自分が所属していた地域での子育てコミュニティで行ってきた教育や集団活動の価値を、外からの視点で見つめ直すことに興味があったからである。今自分が所属している組織や集団の価値や課題を見出すためには、一度外に出て別の組織や集団について知り、相互に比較することが必要だったのだ。

そうして少しずつわかってきたのは、その集団活動や教育が、所属している人々にどういう価値をもたらしているのか、というところの相違である。

最近になって新しく所属したオンラインサロンなどは、基本的には「集まりたい人」「やる気のある人」が積極的に集まる集団である。何かやりたいことがある大人や子ども、何か子どもたちに伝えたいことがある教育者、などである。

一方で、私たちのコミュニティは必ずしもそうではない場合がある。

私たちのコミュニティは基本的には、子どもを持つ保護者たちが私たちの子育てコミュニティの価値や教育思想に共感して入ることを決めるものだ。だから、その子どもたちについては、初めはその活動自体を望んでいない可能性があるのだ。

そうした子どもたちについて、舞台鑑賞や集団活動を通して、生きることの素晴らしさや集団の大事さを少しずつ育んでいく。

前者のコミュニティでは、既にやりたいことがある大人・子どもたちや、やる気のある人たちをさらにぐんぐんと伸ばすことができる集団だろう。しかし、そうではない大人や子どもたちに対してはアプローチしきれないという側面があると思う。

一方で、私たちのコミュニティは良くも悪くも「地域コミュニティ」であり、必ずしも活動に前向きでない人も中にはいる。そうした人たちが、嫌々ながらも活動に参加する中で価値観が少しずつ変化し、活動に前向きになれたり、やりたいことを見つけたりできる余地があるのが特徴なのではないか。

特に子どもたちにとっては、舞台鑑賞や集団活動を通して、意識的に人格や人間性を育てる活動である、というところが、最も重要な価値なのではないか、と思うのである。

これはどちらが良い悪いという話ではなく、あくまでそういう差異がある、という話である。

と、ここまで考えて、私たちの会の規約を改めて見返したら、このように書いてあった。

会規約 第2章【目的】 第3条
この会は、子どものためのすぐれた芸術を鑑賞し、児童文化の創造、発展に努力します。それを通じて、子どもたちの友情と子どものゆたかな感受性、自主性、創造性をはぐくみ健全な成長をはかります。

あぁ、やっぱり大事なことは会の規約に書いてあったのだ。

子どもとして参加しているうちはまだ、なぜこの活動をやっているのか、どういう意味があるのかがわからないとしても、活動を通して少しずつその意義や素晴らしさを実感し、価値観が変わる、人間性を獲得することが目指されていたのだ。

確かに私もそういう経験をしたし、そういう経験をした人を見てきた。高校生になって初めて、この活動の意義がわかったような気がしたし、それがわかるはずだと信じて語り続けた子どもたちが活動を辞めずに参加を続けてくれたりしたことがあるのだ。

こうした人格形成や人間形成は、意識的に行わなければ達成できない。
ヒトは、意識的に育てなければ人にはなり得ないのである。

ここまで書いてみて、ちょっと語り切れていない感が否めない。
まとまり切っていない部分もあるので、今日はここでやめておく。

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