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歳を取っても体力とエネルギーに溢れた状態でありたいのです。

昨日、ギターの発表会に出たことを書いた。

自分が出た感想はこの記事の通りなのだが、このギター発表会そのものについて、いくつか感じたことがあるから書いておきたい。

そもそもこの発表会は、各地にいくつも拠点としてギター教室(その他の楽器等も含むが)を持つ某有名スクールが主催しているもので、その各地の教室ごとにオーケストラを組み、順番に発表していくコンサート形式を取っていた。

当日の会場には、出演者とみられるギターを抱えた大量の人々がいて、その隙間を縫って運営スタッフとみられる人たちがキビキビと動いていた。

出演者には子どもから中高年まで様々な世代がいたが、やはりざっと見たところ中高年の比率が多かったように思う。

このコンサートに参加して私が最も驚いたのは、このコンサートがあまりにもスムーズに行われていることだ。

発表ステージがあるホールの中で当日開始前のガイダンスがあり、そこでは運営責任者とみられるスタッフが会場向けにアナウンスをしていた。彼らは皆ハキハキと話し、説明もわかりやすい。こうした場の仕切りに大変慣れている様子を私は感じ取った。

また、コンサートのスケジュールや発表時間も分単位で決まっているようだし、出演者目線で言うとリハから本番の流れもかなりスムーズで、私のような初めて参加して勝手の分からない人間にとっても非常にやりやすいと感じた。しかも、そのスケジュールがほぼ時間通りにきちっと進んでいるのである。

規模は大きく違うにしても、普段自分がそうしたイベントを開催・運営する立場になることもある中で、ここまでスムーズにイベントを運営している秘密は一体何なのか、ということが気になった。

コンサートは前半の部と後半の部に分かれていて、その間にはこのスクールの創立者による記念講演があった。私は、この創立者がその秘密を握っているに違いないと思って、その話に耳を傾けていた。こういう姿勢と考えでその創立者の話を聞こうと思っていた人間は、おそらくこの会場に私1人だけだったと思う。

その創立者が舞台袖から出てきたとき、私は度肝を抜かれた。それは、創立者が現在御年89歳であるという事前情報があったにも関わらず、背筋がピンと伸びてしっかりとした足取りでスタスタと歩き、講演台についたからである。さらに、しっかりハキハキと話し、話すスピードもそれなりに速い。大変不謹慎な言葉遣いであるが、こいつは当面くたばらないだろうな、と思わされた。

そこから彼は色々な話をしていたが、このコンサートについて第1回から見てきた人間として、今回(既に100回を越えている)のような規模と運営スタイルでできていることに大変感激していた。

私はその様子を見聞きして、やっぱりこういう人間が組織や集団のトップにいるからこそ、とんでもないクオリティの組織やイベントがつくられるのだ、ということを感じざるを得なかった。トップにこれだけの体力やエネルギーがあるからこそ、それについてくる人間が集まるのだ。

そして、彼がなぜそれだけの体力やエネルギーを持ってこれをやり続けられたのかと言えば、おそらく、これをやり抜く信念や確信があったからだ。

89歳の人間にそういう姿を見せつけられると、そのたった1/3の時間しか生きていない私など足元にも及ばないと思わされた。

自分がそういう年齢になったときにも、体力とエネルギーに溢れた爺でありたい、と思った。

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