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【書店さまが選ぶ当店のイチオシ!】

『こうやって、考える。』外山滋比古 著
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 文庫・新書ご担当 大下朗 様
【取材・文】PHP研究所西部書店普及部 渡部和生

当店は、大阪・梅田に店舗を構えており、若いお客様を中心に賑わっています。このため仕掛けていく商品も、この若いお客様層をターゲットにしたものを主に選定しています。 今回、私がオススメするのは、発売して1週間(7月4日段階)の『やわらかく、考える。』です。昨年12月に兄弟本と言っていいと思いますが、『こうやって、考える。』が発売されました。こちらの商品は、最初指定する前に装丁・タイトル・内容を見て初回200冊から仕掛けることに決めました。発売から約半年経ち、累計694冊売れ。この半年のあいだに、当店の文庫新書週間ランキング、8週連続1位など、つねにベスト10圏内にランキング入りするお化け商品に成長しました。

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この商品は、若い人中心と思っていましたが、グループ店舗の、近鉄あべのハルカス店、上本町店などでも実売が上がっており、それらの店舗では高齢のお客様が多いことから、丸善ジュンク堂書店グループ全体で取り組めば、もっともっと売れる本だと確信しました。そして、私の知っている担当者にも直接声を掛け、結果、多くの店舗で大きな実績が出て、グループ全体で7,500冊近い売れ数になりました。
また、著者の外山滋比古先生の大ベストセラー『思考の整理学』(ちくま文庫)は毎年2~5月に大きく展開すると、本当によく売れます。今年は、『こうやって、考える。』も一緒に展開しましたが、『思考の整理学』を上回る動きでした。こうしたなかで、4月に『やわらかく、考える。』発刊の話をPHPさんから頂いただきました。私は、『こうやって、考える。』がまだまだ、売れていたので、時期をもう少し遅らせたほうがいいと思いPHPさんに提言しました。そして、今回満を持しての発売となったのです。
初回の指定数は、『こうやって、考える。』同様、売れると思い、初回500冊スタートで、1階入口で二つの特設台に、『こうやって、考える。』と併売(7対3の割合)することにしました。すると、展開6日間で20冊売れ(文庫新書週間ランキング5位)と好調なスタートが切れました。この数字は、『こうやって、考える。』のスタート時とほぼ同じなので、これから伸びていくと思います。 また併売効果で、『こうやって、考える。』も1日、11冊売れる日もあるなど好調です。
今後、『やわらかく、考える。』も文庫新書週間ランキングに入るよう、さらに展示強化を継続していきたいと思います。そして、毎年2~5月は特に、両商品の大きな拡売期間として取り組み、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店の"看板商品"をめざしたいと思います。

note 書店の現場から(大下さん)