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第045回「かわや川柳講座」(ИНК教育、講師*下音多夫)

数年前、男子トイレε=(ノ゚Д゚)ノにおいて、天地を揺るがす大改革が行われた。

小便器の間の仕切りが撤去されたのだ!!

仕切りをなくせば、隣の人から覗かれることを恐れる男子が増え、的外れな小便が出来なくなることを期待したものと思われる。

大改革と言うと聞こえは良いが、大改革は常に往々にして「痛み」を伴うものである⚡😭💣️。

本日掲げる川柳は、改革によって痛みを味わった者たちの心の叫び😱である。

見るなよな
おちおち小水
してらんない!

[解釈]
(/-\*)恥ずかしがり屋にとって、あそこを見られてしまうことは耐え難い苦痛である。大きいか、小さいかという問題ではない。

「見るなよな」という、出だしで、まず怒り👊をあらわにしている。

しかし、それを受けた次の「おちおち」は明らかに「お○んちん」を意識して書かれており、一瞬我に返り、怒りをぶちまけ過ぎた反省の気持ちが吐露されている。

それは「オシ○コ」と敢えて直接的に言わずに「小水」とやや婉曲の言葉を用いている箇所を見ればあきらかである。

し、しかしである!最後はやはり「怒り」👊の気持ちを「してらんない」という「字余り」にしてまで爆発させてしまっている。

全体として、「動→静→動」という起伏の激しい川柳となっている。


覗くなよ
オレの「まつたけ」
人並みだ!

[解釈]
この川柳も「覗くなよ」という命令形で始まっており、アグレッシブな上の句となっている。

それは、自然🏞️なことであるから、よい。頂けないのは「まつたけ」という表現である。

「まつたけ」という言葉で高級感を演出したかったのかもしれないが、表現としては月並みすぎる嫌いがある。

最後に「人並みだ!」と結ぶのであれば、もう少し庶民的な「しめじ」あたりがよかったのではないか、と私はそう考えている。

しかし、「しめじ」だと5→7→5ではなく
5→6→5なってしまう。
「エリンギ」に変えてみると、文字数、庶民性も適切なものとなる。改善の余地がある川柳である。


以上で本日のИНК教育「かわや川柳講座」は終了です。

「И」HKなので、くれぐれもお間違えのないようによろしく😃✌️お願いいたします。

下音多夫(しもね・たお)
Papparapah大学教授。
かわや川柳学の碩学。
主著「エロとスケベはどちらがいやらしいか?」

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