訪問看護立ち上げを決意した理由

学生時代医療職に就こうと思っていた。北海道の釧路という田舎町で育ち地元愛を持っていた。高校生のとき親戚のおじさんから訪問看護訪問リハビリがあることを知った。田舎の高齢者は自ら移動できない人が多いから訪問の需要はあると。

それから大学で関東の作業療法学科に通い、地域リハや老年期リハ、介護予防に興味を持っていた。実習では病院や老健に行き、訪問をやっている所は全て帯同させて頂いた。研究室も地域の介護予防をメインにやっていた。

就職は都内の回復期病院。最先端な治療を売りにしていて有名で大きな病院だった。回復期でバリバリとリハビリ業務や治療法などありとあらゆることを1から学び、3年目の秋から訪問リハに異動となった。実際に訪問リハを経験すると初めは戸惑いや悩みも多く、回復期とは全然違う難しさを知った。維持期や慢性期も多く、回復の速度や見込みも違う。対象者の病気も脳卒中だけでなく整形疾患や難病、呼吸疾患、切断やフレイルなど様々で、病気や治療の知識も新たに勉強した。病院内のリハとは違く1人でみるため、装具の不具合もその場で対応出来ることをしなければいけなくてPTやSTの知識も必要で、現場での対応力も求められた。

都内の在宅サービスは訪問看護、訪問リハビリ、ヘルパー、往診、通所、入所など全てにおいて数が多いため提案の際に困ることは少なかった。サービスや環境が揃っている中で何をどう提案するかがOTとして求められていた。

いつかは釧路に帰って地域リハをやりたいと思っていた。地元は医療格差もあると知っていた。(例えば最先端医療がない、無痛分娩が出来ない、胃カメラやMRI時のセデーションが出来ないとか。)回復期病院は1箇所しかない。総合病院は患者さんを回復期に転院出来なければ、地域包括ケア病棟に移すか、療養病院か施設の選択肢になってしまう。推測だが、回復期病院も在宅サービスが少ないと自宅退院の提案が難しいと思われる。訪問サービスの利用が枠がないなどサービス調整で苦戦するのであろう。

2020年4月地域密着の病院で訪問リハもある病院に就職した。大きすぎない病院なので(失礼だが)、釧路の医療を少しは私の力でも変えられることはあるのではないかと思った。…………難しかった。

1年働いての体感だが、世間のリハビリの浸透率が低い。市民だけでなく医療職に関しても意欲や認知度が低く感じた。お年寄りがわざわざ動かなくてもいいんじゃないか、マッサージしてくれる、自宅退院の人だけが歩く練習、などなどそう考えている方が多かった。リハ看護リハ医ではない方はリハビリに関わる機会が少なく知識も少ないのは致し方ないことではある。でも内科や外科的治療が終わったからといって自宅退院出来ない方は高齢になればなる程増えていく。自宅だけでなく施設で過ごす方にも自立度やQOLを上げる手伝いだってやっている。

だから私は

・リハビリテーションとは何か
・リハビリテーションの必要性
・リハビリテーションをするためにはどうすべきか

そして

・地域で暮らせる街づくり

これを広めて行きたい!!!


人の考えや意識、気持ちを変えるのはとても大変なことだ。それは十も承知です。でもこのまま知らないふりをして働いてくことはできない!せっかく作業療法士として働いているんだから世間の役に立ちたい!!!!


追記

自分自身の理想とするやり方で地域医療を拡充させていくためには独立するのが1番だと思った。そしてその方法は訪問看護だと。他職種の仲間としてリハの理解がある医者を探すか、リハに理解がある看護師を探すか、どちらも難しい。

やっていくためには、給料面も大事になってくる。都内では訪問看護は給料が良くとても人気な就職先の1つだ。だが、釧路では給料は低い。仕事のやりがいも納得できる収入も作っていきたい。経営経験なんてないやつが一気にそんな高い目標無理だろうと言われるかもしれないが、せっかく地元を良くするなら目標は高くしたい。給料面も良ければ釧路に帰ってきてくれる人も増えるかもしれない。釧路を活性化したい!


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。

私と一緒に釧路の地域医療を良くしたい!釧路に戻って働きたい!訪問看護で働きたい!など興味のある方は連絡ください!

お待ちしております。

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