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実証、オートファジーダイエットだけでは痩せない

まずは簡単に、オートファジーダイエットとは、1日のうち食事できるのは8時間、残りの16時間は絶食する。というもの。人間の身体は、ある一定の時間、栄養が補給されないと、体内に残されている中性脂肪などの不用物を分解してエネルギーにする。このメカニズムを利用したダイエット法。もっと詳しく知りたい方は検索すればたくさんヒットしますので各自調べてみてください。

私はこの16時間絶食ダイエットをここ3年ぐらいわりと真面目に実践していて、結論になってしまうけど、タイトルどおり「オートファジーダイエットだけでは痩せない」というという事実に導かれたものであります。

とは言え、ある時期までは一定の効果を感じていましたし、他のダイエット法と合わせてうまくやっていく方法もあるように思います。「食事できる時間」を決めて実践することが自分のライフスタイルにけっこう合っているところもあって、決して無駄ではなかったように感じていて、ダイエット効果があまりないと判明した今も、オートファジーダイエットのセオリーに沿った生活を続けています。

このダイエットを法を他人に伝えると、「えええ!16時間も食べないでいるの?無理だよ。」というのが大抵のファースト・インプレッションなんですけど、冷静になって考えてみると、まあ、皆さん、最低でも毎日6時間ぐらいは寝ているはずで、起きているうちの少なくとも8時間ぐらいは働いているのが普通で、その他、風呂に入ったり、通勤通学したりなどの時間を合わせると、24時間のうちの15、6時間ぐらいは物理的に「ものを食べられない」状態にあると言えると思います。

中には、通勤電車の中でおにぎりを食べたり、風呂に入りながらアイスを食べたりとかって人もいるかとは思いますけど、それはもうダイエットとか言う前に生活そのものを見直す必要があるレベルの話だと思うので、ここでは除外しますね。

仮に睡眠6時間、仕事8時間、通勤その他2時間とすると、普通に生活していても16時間は「食べられない」わけで、残りの8時間はどんだけ食べてもよい、と、なると、どうです?実践できそうな気がしませんか?

オートファジーダイエットのやり方はいろいろありますが、食事の回数、1日3回のところを2回にする。というのが最もシンプルなやり方だと思います。たぶんベストは「夕食を食べない」だと思うんですけど、私の場合は夕食が家族の貴重な団欒の時間となっているので、それは無くすわけにはいきません。なので朝食を抜くことにしてみました。

毎朝、だいたい8時か9時ぐらいに起床します。朝は水とお茶。以前、酒を飲んでいた頃は、ほぼ毎朝二日酔いで食事どころではありませんでしたので、耐性ができているとでも言うか、朝食を抜くことにはあまり抵抗がありませんでした。(どのダイエットのセオリーでも「朝食はちゃんと食べましょう」とありますが、誰も彼もが口を揃えて同じことを教訓みたいに繰り返すの、何だか全体主義っぽくて嫌だなあと以前から思っていました。)一旦朝食ナシ生活に慣れてしまうと、こっちの方が調子良い。むしろ午前中ぐらいは、お腹からっぽでいたい、と、感じるようになりました。

最初の食事は13時、自分の生活サイクルのトレンドにもよるのですけど、ここは時間をかけてけっこうな量の食事を摂取します。普通の成人男性の3倍ぐらいは食べるかな。

私は空腹でいることについてはわりと耐性があるのですけど、「少しだけ食べて満足する」ということができない人間で、ひとたび何かを口にしたら、吐きそうになるぐらいまで詰め込んでもまだ腹一杯になった気がしないのです。たぶんこれはメンタル的な問題で、いずれ自分と向かい合わなくてはならないと思っていますが、なかなか一歩を踏み出せずにいます。

とにかく炭水化物が好きで、昼食は、パスタ2人前食べた後に、適当なおかずと一緒に白米をどんぶり3杯、デザートにジャムトースト、みたいなメニューがデフォルトです。夏場はこれにアイスが加わります。

夕食はだいたい夜8時ぐらい。まだ昼に食べたのが消化されずにお腹に残ってるから、実際もう食べたくないんですけどね。もう食べたくないのに腹が減っている。困ったもんです。ここでも更に炭水化物を大量に摂取します。やはり、いくら食べても腹一杯になった気がしない。

もし、もし私が食生活を朝昼晩の3回に戻したら、そうすると摂取する炭水化物が増加します。朝食を摂ったからと言って昼や夜の食事の量が減るということはありえません。

なので、朝食を抜く(つまりオートファジーダイエット)生活は、朝食を摂取する生活よりも痩せる。というのは、私においては当然のことと言えると思います。単純に1日で摂取する食事の量が3分の2になるわけですので。

冒頭でも言いましたように、最初このセオリーを導入した際は、ある程度の効果を感じていました。体重も体脂肪率も確かに減少しましたし、体調も良くなったような感覚もありました。

これまでにいろいろなダイエット法にトライしてきて、、糖質抜きダイエットなんてのは、あれは本当に辛かった。確かに痩せはしましたけどね。毎日が面白くない。イライラして人に当たってばかりいたように思います。糖分が足りないと、人は理性を失うんじゃないかという気がします。

それに比べれば、オートファジーダイエットはストレスは少ないです。なんたって8時間は好き放題に何でも食べてよいわけですから。

このセオリーを実践し始めてから、半年ぐらいは少しづつ体重も体脂肪率も減少していきました。具体的な話をすると、最初70kgぐらいあったのが、いつしか65kgぐらいになっていました。でもそこらへんで止まってその後はずっと変化なし。その間にも無理やり食事を抜いて60kgぐらいまで落としたりしたこともあったんですけど、普通に朝食抜き、8時間食べ放題生活に戻すとだいたい65kg。ちなみに体脂肪率は20%あたりで推移しています。おなかは出ていないけれど、ちょっとボヨボヨしている感じ。決して人前で裸になれる体型ではありません。(参考までに身長は170cmです。)

このオートファジーダイエット生活においては65kgが私のデフォルト的な体重であるようです。もっと痩せたかったり、人に見せられるような身体になりたかったら、食事の内容を見直すとか、トレーニングをするなど別のセオリーを導入する必要がある。でもまあ少なくとも、この生活を続けていれば、つまり朝食を抜いてさえいれば、これ以上太ることはない。

そんな感じが3年ぐらい続いたかな。理想には届かずとも、好きなもの好きなだけ食って太らないならそれでいいじゃんね。と思ってきました。

ところが最近、異変が。体重は変わらず65kgぐらいをキープしてるんですけど、気がつけば体脂肪率がじわじわと上昇しています。体重計の示す体脂肪率は日々かなり変動するので、1日だけのデータで一喜一憂するものではないのですけど、明らかに上がっていることは間違いない。数日前は生涯最高値を更新し23%と出ました。それ以上に、明らかに体型がよろしくない。腹の周りに脂肪が集まってきて、鏡にうつる自分の姿、完全なる「おじさん体型」。この冬に履いていたデニムパンツ、ウエストがゆるくてベルトで腰に留めていたのが、いつのまにかベルトいらずになっています。これはいかんな。

私の体の中で何が起こっているのかは、ちょっと判断がつきません。何かが変わったことは確か。老化のスピードが加速しだしたのか。ライフスタイルそのものは何も変わっていないはず。強いて言えば運動の量は減っているかも。それにしたって、もともとガンガン鍛えているタイプではありません。食生活はこれまでと同じです。朝食を抜き、8時間暴食。オートファジーの効力は3年しか効かないってことなんでしょうか。よくわからない。

本当のことを言えば、食事の回数は1回でいいんじゃないかと思っています。私ぐらいの暴食者となれば、3日に1回ぐらいでちょうどいいかも知れない。どう考えても現代社会の人間はものを食べすぎています。常に体の中に食べたものが残っていて、それを処理しきれずに内臓が疲弊しきっている。大量に詰め込まれた食料を分解すること集中して、エネルギーが他に向いていない。消化器官がオーバーワークに陥っているから、他の器官に影響が出る。外からやってくる菌やウイルスに抵抗する余力がないから、病気にかかりやすい。呼吸や血の流れが悪くなって体のあちこちに不具合が出る。

思いつきで適当なことを言っているわけではありません。前回のNOTEでも話したんですけど、私は腸を患って入院したことがあり、絶食の治療を受け、激痩せして退院してきました。さすがに懲りて暴食も控えていたせいか、退院してから後も体重は減り続けて、一時は53kgぐらいまで落ちました。(入院前は70kgありました。)まわりの人たちからは痩せすぎて心配されましたが、当の本人はこれまでに感じたことがないぐらい調子がよく、頭もすっきり研ぎ澄まされ、肌まで綺麗になって、思えば、あの時期が人生でいちばん健康で、身体だけでなくハートの方も満たされていましたね。うまく説明しにくいんですけど、自分が「自分らしい」と感じられました。いらない脂肪を纏った今の自分は、身体も思考も何だか半分ぐらいエイリアンに侵食されているような感覚があります。

喉元過ぎれば何とやら、で、いつしか暴食がはじまり、今や体重は元通り、体脂肪率は最高値を更新中という体たらくなんですけど、また身体を壊す前に、そろそろ自分と向き合わなくてはいけない時期が来たかなあと思っています。

ちょっと何が言いたいのかわからない感じになってしまいましたが、オートファジーダイエットは数々あるダイエット法の中では、比較的苦痛が少なく、実践しやすく、わりと早く一定の効果が認められる、有益なセオリーであるとは思います。ただ私のように「暴食」とか、極度のスイーツ依存とかジャンクフードジャンキーとか、メンタルに問題がある人間は、まずはそっちの方と向き合う必要があり、オートファジーダイエットを実践しただけでは痩せられない、というのが私のここ数年のダイエットライフで得たひとつの結論です。

人によっていろいろだと思いますんでね。あくまでご参考までに。






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