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言葉とコミュニケーション

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言葉の役割とコミュニケーションの意義に関する考察。
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言葉の目的

言葉の目的

言葉は情報や感情を伝えるためのものだ。

では、情報を伝えるのは何故か。

情報は知識である。そして知識は、過去の認識と現在の判断、未来の行動を決定するために用いられる。つまり、情報を伝えることで、適切な選択ができるよう助けるのである。

そうすると、コミュニケーションのひとつの意義は、相手の行動をより望ましいものにすること、と言える。教育的コミュニケーションは大抵の場合、それを目的としているもの

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自分が投げた言葉は結局、自分に返ってくる。

自分が投げた言葉は結局、自分に返ってくる。

心のこもった言葉には、影響力がある。良くも悪くも。

否定的な言葉は、心を暗くし、肯定的な言葉は、心を明るくする。言葉が心に影響を及ぼすのである。

耳に入る言葉から、必ず影響を受ける。

もちろん言葉を聞いて、理解して、それにどう反応するかは選べる。怒るも怒らないも自由だ。しかし、自然な感情、嫌なことを言われたら嫌な気持ちがするという自然な反応に逆らうには、意志力が必要だ。気に留めないというのは

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「話を聞け」と言いたいときに、独り思考する

「話を聞け」と言いたいときに、独り思考する

最終的に人は感情で動くのだと、そう思う。いくら論理を並べ立てたところで、やりたくないことは依然としてやりたくないことのままで、やりたいこともまたやりたいことのままなのだ。感情というか、そういう目に見えない気持ちとか心とか、そんなものが人を行動へと駆り立てる。

正しいか正しくないかはどうだっていいことだ。結局はそう思っているのだ。自らの信念に基づく正義を、貫きたいと望むか、あるいは望まないのか。そ

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