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自分の顔が好きですか?

自分の顔が好きだ。
僕が可愛くなりたいとか言ってられるのは自分のベースを気に入ってるからに違いない。ただ、そのぶん嫌なところが気になってしまう。

いまの僕はイケメンとは呼べないし、まったくもって可愛くない。
汚いおっさんの卵だ。それが産声をあげないように躍起になって抵抗している。ユニセックスという理想に振りきるのが遅すぎた。

整形を繰り返す人の気持ちがすこしわかる。彼等の多くは自分の顔が好きなはずだ。しかしそれは100%ではなくて、そのノイズが気になって仕方ないんだろうとおもう。
僕でいえばハゲていることや(でも髭は濃い。全部生え際に移動しろよ。)、顔回りの肉や、顔の大きさ。その他いろいろあるけども。

でも、それはある意味そのノイズを無くせば心から自分を好きになれるってことだ。

もっと睫毛が長かったらとか、歯並びが良ければとか、二重顎が解消されればとかさ。
てかまじでM禿げなのに髭が濃いのって神様におちょくられてるとしか思えない。人体にバグつくってさぞ楽しいだろうな、くそめ!!!

おっといけない感情的になってしまった。
でもこれってさ、ルックスだけの話じゃないとおもうんだ。

僕は自分の書くものが好きだ。「うんうん上手に書けているなぁ」と悦に浸っている。ときには酒のつまみにだってする。
ただ、それはやっぱり両手離しではない。好きだからこそ気になることがたくさんある。

こういう感覚って、皆がもってることじゃないかな。
自分のステージ外のことっって、純粋にみれるんだよ。世間が介護職を誉めるのは、その内情を知らないからだ。経験者は経験者を無条件で誉めない。

歌うのが上手な人は、少なからずプロの歌手に嫉妬を覚える。その距離をたしかに感じながらも、自分がそこに立てた未来を想像しちゃうんだ。
武器があるから、それで戦えないことに感情が揺さぶられる。それがたとえ木の棒だったとしても。

そう。木の棒だってこたわかってるんだよ。こんなものじゃ戦えない。
でもさ、手に持っちゃってるんだ。握りしめちゃってるんだよ。手放せない。

僕は女の子みたいに可愛くなれないし、歌手にだってなれないし、文章で稼ぐこともできない。
でもね、性悪の神様に「変身させてあげるよ」って言われても、頷けやしないとおもうんだ。

わがままだけどさ、僕は僕のままスーパーマンになりたいの。

整形の何がいいかって、他人からどうかはさておき自分のベースがそこに見えるってことだ。自分が自分を材料に喜びを得られることって、最高じゃない?てか、そうじゃないと嫌じゃない?

ドラゴンボールで神龍を呼び出せたとして、僕は神木隆之介君にしてくれとは頼まない。

僕は僕をベースに、最強にしてくれって頼む。だって、この木の棒が大好きだから。

僕をサポートすると宝クジがあたります。あと運命の人に会えるし、さらに肌も綺麗になります。ここだけの話、ダイエット効果もあります。 100円で1キロ痩せます。あとは内緒です。