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おれが2年半サラリーマンをやって来れたのは運が良かったから part.5
若くして最短のコースで出世した期待のホープは、同じ営業所の他の同年代の若手からめちゃくちゃ嫌われていた。
うちの会社は基本的に平社員から一つ上の役職に上がらないと他の営業所に異動できず、下手したら一生同じ営業所に居なければならないことになる。
社歴10年の先輩がまさにそれだ。
その営業所が生み出した使えない社員を他の営業所に渡されても迷惑という話らしい。
おれが会社に入社した年に
おれがサラリーマンをやって来れたのは運が良かったから part.4
できる営業マンは上司からなにも言われなくても勝手に数字や契約を持って帰る。
行き詰まったら上司に相談やアドバイスを求め、成功を積み重ね成長していく。
できないヤツは常に上司のプレッシャーに晒される。
自力で営業ができないから上司にああしろ、こうしろと指示を受け、毎日その日の出来を報告させられる・・・
後者は地獄だ。
営業なんて現場で状況や人によってやり方が変わるのだから、
おれが2年半サラリーマンをやって来れたのは運が良かったからpart.3
ある日、会社の遊びでフットサルの試合をやっていたときのハーフタイムにこんな話を聞いた。
「○○営業所のあいつ、会社辞めたってよ」
「え、あいつ?結構頑張ってたのに・・・
何年目だっけ?」
「2年半」
「もったいない!あと半年待てば退職金出るのに」
「よっぽど耐えきれなかったんじゃない?」
おれはそのとき思った。
「3年か・・・」
一年目で表彰式に行ったおれは、この会
おれが2年半サラリーマンをやって来れたのは運がよかったから part.2
おれは興味があることにはとことんのめり込むが、興味がないことには見向きもしないタイプの人間だ。
だから、長い付き合いの先輩の仕事のことを全く何も知らなかった。
その先輩の会社に就職が決まったときも特になにも調べず、先輩に仕事の内容を聞いても「ルートセールスだからそんなにキツくないよ」とのことだったので、(ルートセールスだからそんなにキツくないんだ・・・)と受け止めて、ルートセールスがなんの
おれが2年半サラリーマンをやって来れたのは運が良かったから part.1
確か3年前くらいの今頃の時期、将来に不安を抱えたおれは就職活動を始めようとしていた。
大学を中退し、1年間フラフラした後3年くらいめちゃめちゃ楽だけど退屈な契約社員と日雇いのアルバイトを掛け持ちしていた25歳の夏、、
就職活動が地獄だというのは大学の友達やネットの情報から聞き及んでいた。
おれは面倒くさいなぁと思いながらハローワークに行ってみた。
死ぬほど面倒くさかった。
そもそも