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インド気まぐれ旅⑤:ハイテクと都市と大学のハイデラバード

この数か月でいつの間にか3回訪れることになった、インド有数のハイテク都市であるハイデラバード。チェンナイから飛行機で1時間15分。

自分の部屋にあるテラスで、森林と小鳥の声に癒されながら、そしてお気に入りの「Don't Waste My Time by Dayon」 を聴きながら、ときに飽きて、部屋の掃除を始めながらも、なんとか、書き続ける。


旅のはじまり

チェンナイ国際線に隣接したショッピングモール
カフェ関連の記事を見ながら、いつも通りラウンジ休息

一番最初に訪れたときは、仕事で、ホテルと訪問先の往復だったのでなかなかカフェ巡りができず、2回目はまた弾丸仕事旅、そして3回目はマラソン大会に参加して・・・という、なんともハイデラバードとは、あまりゆっくりできない運命なのかもしれないと思いながら、それでも合間時間に見つけた素敵な空間を。(追記:そしてまたすぐにまた弾丸で戻ることになる。あぁ、ハイデラバードよ、相性が良いのか悪いのか、よくわからない都市だ、君は。)

ハイデラバード
主要産業は、IT、製薬、繊維、鉱物など。国内有数のIT都市であるハイデラバードには、マイクロソフト、アップル、グーグル、デロイト、アマゾンなどのグローバル企業が進出。医薬品原薬はインド全体の生産高40%、輸出高の50%を占める。州政府はハイデラバード均衡で2025年までに約19,000エーカーの製薬産業集積地ファーマシティを整備予定。

Wikipedia
機内誌の写真

IndiGoは、機内誌『HELLO 6E』が置いてあり、内容も結構充実している。

ハイデラバード空港(到着)

ハイデラバード空港到着

ハイデラバードの空港の印象として、到着ゲートからの荷物ターンテーブルを越えて、出口までの道のりがやたら長い。

途中にあるちょっとした絵画コーナー
私以外には誰も足を止める人はいなかったけれど、独り占めできて良い
空港出たすぐにあるカフェ群
カンナダ語のスターバックス
ハイデラバード市内までのバス

街の歩き方

ハイデラバードは、南インドの他のどの都市よりも空港から市内までの公共交通機関が未整備だと思っていて、なかなかタクシー以外の交通手段が見つけにくい。このバス停自体も、空港出口から少し歩いていき、タクシー乗り場の先にあり、ある程度の人が揃わないと出発しない。あと、バスを降りた後も、メトロに乗ったり、歩いたり、結構大変。

工事現場も多く、高架下など歩きづらい
道路とゴミに挟まれる、わずかにある歩道笑

あと、こういう道を歩いていたら、身体障がい者の子どもを連れた親がしきりに物乞いに寄って来る。なかなか、南インドではない光景なのだ。オートの運転手も、止まって「どこまで?」「乗って」と聞いて来るけれど、正直、渋滞がひどい街中。ここまで来たら、歩いたほうが速いのだ!

メトロ

ハイデラバードのメトロは、Paytmで支払いか、券売機かカウンターでチケット購入するか、だけれど、Paytmの最初の登録がうまくいかず、結局カウンターで購入することになったり、券売機は壊れていることがほとんどで、結局カウンターで待つことになる。そこで、必ずといって、列に入って来る人々がいる。で、面倒で、声を出すのもエネルギー消耗するけれど、悔しいので「いや、ここ並んでますけれど?後ろに並んでもらえます?」と外国人特権で何気に話す。だいたい無言で、後ろに移動する人々。

Lakdikapulは、レッドラインのメトロ駅
こっからIrrum Manzilまでもメトロ利用

ハイデラバードの街は、メトロ駅の前にショッピングモールが隣接していることが多い印象。ショッピングモールが多いというのは、タイのバンコクと同様で、もう少しいえば公共の都市開発(道路、歩道橋、交通整備、排水溝など)が、ショッピングモール開発に追いつければ、より快適な街になるはず。今は、民営と公営のスピードがちぐはぐ、そんな発展途上国の状況を垣間見る。(インドの場合は、中央政府と州政府という問題も加わる)

Paryatak Bhavanバス停
降りてメトロ駅Begumpet

観光地

・Qutub Shahi Tombs, Hyderabad
・Charminar
・Golconda Fort

・Ramoji Film City
映画好きなら一度は訪れたい、映画制作の聖地
市内から所要時間1時間ほど
RRRテルグ語

・ショッピングモール
GVK Mall, Banjara Hills 

美術館・博物館

・KALAKRITI art gallery 
2002 年創業の家族経営のギャラリー。現代美術の展覧会や若手アーティストの育成プログラムを行い、カフェも併設。

行くまでの公共道路は、未整備のところが多いけれど、到着してギャラリーに入った瞬間、異国だわ。この静寂と繊細さ。

・Shrishti Art Gallery
・Salar Jung Museum

日本食レストラン

・HAIKU

日本食というよりも、The Asian Kitchenという名前通り、アジア料理のフュージョンだけれど、またこの店内がオシャレ。最近は海外のすし屋さんもポップになっているけれど、このフュージョンが生み出す新たなデザインは斬新で面白い。

・HASHI

・Saiko Sushi House 

オーナーSiddharth Raj氏は、「おまかせメニュー」も提供しており、ベンガルールにもお店を構える

カフェ

・Almond House
ハイデラバード市内に何店舗か構えるお菓子店。

・Manam Hyderabad 
新聞にも掲載されていたチョコレートに拘るお店。Manamというのは、テルグ語で「私たち」を意味するのだそう。Bean to Barというコンセプトは世界中で広まったものの、まだまだインドはカカオ産地としての名が通っておらず、「インドナンバー1のチョコレートのお店を目指したい」というオーナーさんの意気込みを感じる記事となっていた。

・Nataka Kitchen & Cafe

・Theory Patisserie & Cafe

ホテル

・Hotel Akoya HITECH city 

・Mercure Hyderabad KCP, Banjara Hills 

・Hotel Silver Clé
・SKYLA Serviced Apartments & Suites, Hi-Tech City
・Dakshin Mandapam Taj Mahal Hotel
・Taj Deccan
・Vivanta, Hyderabad 

大学

ハイデラバードといえば、IT都市!そして、インドの超名門校であるIITHという大学校キャンパスが。しかし、街中からは所要時間1時間ほど。ひたすら、大型マンションが建設されている、もしくは企業の拠点として建設途中で止まっている光景が。これだけ建てて、入居者はいるのだろうか。天気がより一層、暗い雰囲気を醸し出す。

IITHの国際寮

そして、今回、ハイデラバードでマラソン大会に参加して思ったこと。

インドのマラソン大会って、結構出場基準厳しくて、過去のマラソン記録のタイムは自己申告制ではなくしっかりと証明書類を提出しないといけない。しかも、過去2年以内とか、決まっている。たしかに、記録があってもそれが10年、5年前でも、体力変わる(衰える)からね。そして、登録したものの、開催の数日前になって、マラソンスタート時間が変わったとの連絡が。”For your convenience”とかなんとか、ランナーのためと言っているけれど、ランナーのためなら予定急遽変更なんてしないで、と思うのは、真面目な日本人だけなのかもしれない。

とりあえず、ハーフマラソン完走。走っているときに、セルフィー一緒に撮ろうとしてくるインド人おっさんに疲弊しながら、「あなたのような人がいるだけで、ハイデラバードの印象悪くしているのわかりませんか?」と訴える日本人。

えぇ、真面目に、強かに生きますよ。世界がどう周っても。

ハイデラバード空港(出発)

ハイデラバードの到着ゲートは閑散としていて、かなりシンプルなのに、出発ゲート付近は結構な数のお店が揃っている。

こちらはベンガルール発の小物類を売るお店
Karachi Bakeryというお店がやたら混んでいたので、購入
チェンナイに戻った!
そして、このお店、帰ってからチェンナイにもあったことを知る

ハイデラバード記録

・アメリカのサンフランシスコを思い出す。車が無いと、生きていけない。全体的に街の雰囲気が、場所により格差が大きい。ただ、ハイデラバードは女性がひとりで歩いている光景もよく見るし、サンフランシスコのように治安が悪いとは感じない。IT集積地の宿命。市内からIITHへ向かうまでに、立ち並ぶ高層アパートと工事現場。これが悪化すると、デトロイトになるんじゃないか、そんな余計なことを考えながら車窓を眺めた。
・何度も行き来する度に、この街の都市計画はどうなっているのだろうかと気になる。偶然、出会ったウーバーのドライバーが北東部のアッサム州出身だったので、空港まで行く道のり(約50分)で、いろいろ教えてくれた。中央政府は、空港周辺の道は全て完璧に整備したけれど、州政府管轄の街中のメトロ建設や都市開発はなかなか進まない。ハイデラバードの交通渋滞は過酷であり、一方通行の道が多すぎるのも渋滞や交通事故を生んでいる。
・正直なところ「お気に入り」の街ではないものの、これからも何度かお世話になるであろう街。それならば、と、やっぱり素敵なカフェや空間を自分で見つけ出して、少しでも広げていかなければ。ここで素敵な想いを持って活動している方々は、たくさんいるのだ。

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