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Humanity

代官山から中目黒に向かう途中、僕らは美しい夕陽を見た。

変わらないことのひとつ、それは僕らは不完全な生き物であるということだ。深海のシーラカンスの言うような完璧な心を僕らは保ち続けることはできない。過ちや絶望を繰り返し、時に憂鬱や孤独を抱えて生きている。もしかしたら色彩はまた喪失するかもしれない。時に灰色の心に陥るかもしれない。けれどもそれが人間だ。心の振り幅やグラデーションが大きければ大きいほど、僕らの人間性はより一層輝くのではないだろうか。色彩の喪失が意味するもの、それこそが僕がMと出会って見つけた人間性の復活だった。

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