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占いを科学する(第1話・全3回)心理学から見た占い

こんにちは中の人です。
ちとわたしの文章くだけすぎじゃね?
説得力に欠けるんじゃね?

というご指摘をいただきましたのでまじめにやります、はい。

というわけで3回にわけて「占いを科学する」というテーマでお送りしますね!

第一話「心理学から見た占い」

1.占いが与える安心感

占いは、不確実な未来に対する不安を和らげる効果があります。

それはそうでしょう、明日のことなんか誰もわかりません。もしかしたら10分後には天井からタライが落ちてきて気絶してる…なんてことがひょっとしたらあるかもしれません。
しかし天井にタライがあってもなくても、占い師に「大丈夫タライはありません!」と言ってもらえることで安心感が得られるでしょう。ホントはあるかもしれませんが…
もしあったとしても、「占い師がそういったんだから、タライは落ちてこない!」と信じることで、安心はするのではないでしょうか。
でも、ひやひやしながら過ごす10分と、安心して過ごす10分とは価値が違いますよね。

また、占いの結果は、自分の人生に意味があると感じさせてくれます。
なんとなく、ぽつりと一人真夜中のベッドの中で「わたしって生きてる意味ある?」…ほとんどの人が経験している悩みだと思います。でも、その時手にしていたスマホで占うと、「あなたは困難を乗り越え、幸せな未来が待っている」という結果が出たとしましょう。
なんとなく、不安が晴れませんか?
そういう言葉は、たとえいやなことがあってへこんでいるときにも、今を耐えれば幸せが待っているかもしれないという希望をもたらしてくれますよね。
幸せになる人生が待っている、つまり人生に価値が生まれる可能性を示してもらえることは、人生に対するモチベーションにつながります。

2. 自分を知るきっかけとしての占い

占いは、自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。
星座や血液型、タロットカードなどによる占いの結果ですが、バッチリ自分の性格や傾向を言い当てていると思ったことはありませんか?
特にタロット…当たりますよね。怖いくらい当たることもしばしばですよね。

でもそれは、占いの結果が普遍的で曖昧な表現を用いることで、多くの人に当てはまるように作られているため。言い換えれば、「誰にでも当てはまる表現を使っているから当たる」というわけ。たねあかししてしまえば、はそういうものなんです。

ただ、その結果を自分自身と照らし合わせることで、新たな自己理解が生まれる可能性があるんです。あなたは事務でなくIT業界が向いてますよ、と占い師に指摘されることで、じゃあIT資格とって転職してみるか…そういう気持にもなるかもしれません。もしかしたら、それで自分が実際にITの勉強をしてみることで、「あー、もしかしたら勉強するの向いてたのかも。ITは難しいけど、別の資格ならできそう。わたしにそんな可能性があったなんて知らなかった!」という気づきのチャンスになる可能性もあるのですね。

また、占いの結果を通して自分の特徴を肯定的に捉えられるようになると、自己受容が促進され、自信が高まることもあるでしょう。「この性格は長所になり得る」と思えれば、自分の個性を肯定的に受け止め、活かしていこうと思えるはずです。つまり、自分が好きになれる。

これは大きな効果だと思います。自分のことが大好き、と断言できる人はほぼいません。みんな大なり小なりコンプレックスを抱えています。
でも、そのコンプレックスを「個性」と受け止めることができれば…少し自分自身に理解が生まれてきます。自分がわかってくると、少しずつ自分を好きになれるかもしれません。

でも注意点として、占いの結果に振り回されるのではなく、あくまで自分自身で考え、決断することも大切だと思います。

3. 占いが持つプラシーボ効果

占いには、プラシーボ効果もあります。
時によってはプラセボ効果と言われたりもしますが、おなじことです。
たとえば睡眠障害。多くは心理的な問題が大きいものですが、錠剤型のただの砂糖玉を「よく眠れる睡眠薬」として医師が服用させると、患者は翌朝「ぐっすり眠れて目覚めも爽快です、すごい薬ですね!」…これがプラシーボ効果です。効くはずのない砂糖玉が「心理に作用する」のです。

占いも同じで、例えば「今日のあなた! 今日はすごいハッピーデイですよ!」などとテレビの星占いで放送されたとしましょう。それで、仮にあなたがその星座だとしましょう。実際に良いことがなくても、「そういえばあれはラッキーだったかも…」と一日をポジティブにとらえることができるかもしれません。また、「ハッピーデイなんだから今日は少し冒険してみよう」など、積極的に行動したりするかもしれません。そうした行動が実際に良い結果を生むこともあるんです。

つまり、占いの結果を信じ、それに沿って自分がポジティブに行動することで、占いという予言が実現する可能性があるのです。占いにより普段とは違う行動を無意識にとることで、結果的に普段と違う一日になる。そう言い換えてもいいかもしれませんね。

もちろん占いの結果は絶対的なものではありません。「今日はアンラッキーだから…」としょげかえる人もいるかもしれませんし、そんなことになったら、占いがマイナスの効果を呼んでしまって、本当はそこそこいい日だったのに、ネガティブにとらえてしまうことがあるのです。
占いを信じすぎるのは考えものです。

4. 信じたいものを信じる心の傾向(確証バイアス)

人は、自分の信念に合う情報を無意識のうちに集め、それに合わない情報を無視したり、ねじ曲げたりしたりしてしまう傾向があります。これを確証バイアスと呼ぶのですが、占いでも同じこと、自分に都合の良い結果は信じるけれど、マイナスな占い結果は無視するという確証バイアスが働くことがあります。
覚えはありませんか?「占いは、いい結果だけを信じる主義です」って人、結構いますね。

また、占い中毒、または占い依存というものがあります。納得できる結果が出るまで、何度も占いをせがんだり、あちこちの占い師を訪ね歩いたりする人。それはもはや占い依存なのです。
場合によっては、大切な決断、例えば引っ越しや我が子の命名のような重大なイベントまで占いに頼り切ってしまう人もいますよね。でも占いはあくまで参考程度にとどめ、最終的には自分で考え、決断することが大切なんですよ。

まとめ

占いが心に与える影響は、いろいろあります。今回は「心理学から見た占い」という切り口でご紹介しましたが、占いは安心感を得たり、自己理解を深めたりするプラスの効果は確かにあります。しかし、過度な依存には注意が必要です。占い依存になることは、心には決して良くありません。
占いを上手に活用しながら、自分自身と向き合うことが大事です。
なぜなら、「人生の主人公」それはあなた自身なのですから!

次回は「社会学から見た占い」というテーマでお届けしますね。
皆様読んでくださってありがとうございました。
次の記事も楽しみにしてくださると幸いです!


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