『静かな街』

私が住む街は
どこまで行っても
静かだ

子供が泣いていても
静かな街

老人が困っていても
静かな街

男が女を殴っても
その音は誰にも聞こえない

どこまで行っても静かな


どれだけ中学生がエレキギターを
爆音で鳴らしても

どれだけ引きこもりが
アクセルを踏んでも

どれだけ私が叫んだとしても
まるで星空が
全てを吸い込むように
静かだ

今日もオスプレイが
飛んでいる