暗闇を泳ぐ 〜後編〜(ポーランド・クラクフ)

旧ゲットーを後にして現ユダヤ人居住区であるカジミェシュ地区へ移動した。現実に起こったことなのだが、移動中にポーランドで初めて太陽を拝めた。ユダヤ人の悲しみを背負ったゲットーの過去から、明るく陽気なカジミェシュの現在への変化を感じ、一気に高揚感が生まれた。

カジミェシュ地区は中世のカジミェシュ3世がユダヤ人街を作ったことに由来し、シナゴークがいくつかあり、珍しくユダヤ教徒でなくとも見学できる。


ポーランド内のユダヤ人地区ということでポーランド×イスラエルの国旗が飾られている。

街中は本当に美しい。お洒落なカフェや建物。入りたい、ただ貧乏旅なので写真を撮るだけ、、

次にヴァヴェル城へ。ポーランドの歴史には詳しくなく、惰性で行ってみた。ところが「う、美しい…」
調べてみると世界遺産らしい。しかも城から見える景色も絶景。暇つぶしでも本当に良かった…。

なんでポーランドの歴史は知られていないの?

ポーランドは1795年に澳・普・露の三ヶ国に国を分割され、1918年独立果たすまで123年間消滅していた。アウシュビッツで中谷さんはここにも言及されていた。
ポーランド語はドイツ人も分からない。歴史もあまり知られていない。歴史は優先順位をつけて勉強されるため、イギリスやドイツなどの歴史は知っていてもポーランドの歴史は勉強しない。それは国が消滅していて優先順位が低かったためであり、国を持てない民族は卑下される。
況や2000年間国持てなかったユダヤ人をや、である。
こうやって自分が持つ知識、聞いた話、経験したことの点同士が結びついて線になる感覚は楽しい。

ヴァヴェル城を後にして、クラクフの中心街を散策した。教会・広場・公園・大学・市場・芸術・文化などが一つの広大な敷地で互いに干渉せず融合している。この一体感が決して日本が真似できない、ヨーロッパ特有の美しさなんだろうなと感じた。

次はオーストリア ウィーン編!

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