高見沢潤子『兄 小林秀雄との対話』

昨晩、寝る前に高見沢潤子『兄 小林秀雄との対話』を読み始めたらストッパーが効かず、夜中の2:30くらいまでぶっ続けで読んでしまった。

本書は兄妹が芸術、文学、宗教、歴史、哲学、作家の生活などを語らうという形式で、小林秀雄の思想が凝縮されつつも、とにかく射程の広い一冊。間違いなく今年のベスト本。

読了後はすっと眠りについたのだが、余韻からか、夢には絶え間なく本書で語られていた思想が右往左往していた。朝目覚めても、夢か現か定かではないという不思議な体験までした。具体的にどこが心に残ったかは本を開いてみなければ分からないのだが、無意識の渦に兄妹の対話が響いているのがたしかに聞こえてくる。

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