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夫婦分業制のススメ

いま若者の未婚化が叫ばれている。

なぜ若者は結婚できなくなってしまったのか?その大きな要因の一つが”既婚者の声”が未婚者にも届くようになってしまったことがあげられるだろう。

筆者が若かりし頃でもネットには既婚者の生の声はあったものの、パソコンから某巨大掲示板にアクセスしてまでそれに触れる未婚者はそこまで多くはなかった。

しかしスマートフォンの浸透とSNSの発達によって、今や未婚者のほとんどが多種多様なSNSで気軽に既婚者の生の声に振られるようになってしまった。

しかし、彼らがそこで目にしたものは、外れ配偶者を引いてしまった既婚者男女の阿鼻叫喚の声である

もちろん素晴らしい伴侶と出会い、幸福な家庭を築ている夫婦も山のようにいるのではあるが、そういった現在の夫婦生活に満足している男女は、ことさらそれをSNSでアピールしたりはしない。

なぜなら幸福な生活をアピールすることは持たざる者たちの嫉妬を買い危険だからだ。現実の生活に満足している者たちは、わざわざルサンチマンによる攻撃を受けるリスクを背負ってまでSNSで自分たちのハッピーライフを公表などしない

幸せアピールをしている夫婦は、嫉妬によるリスク以上の利益が期待できる一部のインフルエンサーや承認欲求モンスターたちだけだ。

その結果、SNSには不幸な結婚生活を送る者たちの声ばかりが溢れ、それを目にした未婚者たちは結婚そのものに絶望してしまう。オタクグッズを捨てられる旦那の嘆きや、夫に浮気がバレてド詰めされる妻の悲鳴をSNSで浴びていればそれもいたしかたないことだろう。

SNSは失敗夫婦の具体例ならフルコースで教えてくれるが、成功している夫婦の具体例を全く見せてくれない

しかも今は夫婦共働きが当たり前の時代である。二人で働きながら話し合い、育児や家事をこなしていかなければならない。SNSを覗けば育児でバトルする夫婦の話題が津波のように流れてくる。実際には育児はかなり楽しい面が多いのではあるが、若い未婚者たちは育児の負の側面ばかりをSNSで目にしてしまうので、子供を育てていくことにも強い不安を持ってしまう。

今回はそんな未婚者たちへ向けて、SNSではあまり目にしない”うまく結婚生活を送っている夫婦"について書いていこう。相手選びのコツに関しては以前に書いた記事を参考にして貰えればと思う

大きなトラブルもなく夫婦生活を営み子育ても順調、そんな夫婦に共通する部分はいくつかあるが、最も大きいのが『夫婦分業制』がバランスよく成立していることである。

夫婦分業制とは、家事や育児、家電やインテリアなど様々なものの選定や家計のやりくり、これら2人でこなさなければならないことについて、それぞれの分野で担当者を決めて役割を果たす仕組みである。上手くいっている夫婦ほど、家族でこなさなければならない様々なことの分業制がきちんとできている。

最もわかりやすい夫婦分業制の形は夫が仕事に全振りして、妻は家事育児に全振りする専業主婦夫婦である。ただ令和日本では7割の夫婦が共働きである。共働き夫婦でも分業制を導入することは可能であり、それによる恩恵は実はとても大きいのだ。

では共働き夫婦が夫婦分業制を行うメリットは何だろうか?大きく分けて3つある。まず一つ目が……

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