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ファッションというモヤモヤ

ファッション、好きです!わりと。
でもファッションアイテム単体のデザイン性と、自己表現として引き立て役の服、所有欲と誇示、価値、価格、文化属性などそれぞれの関係の解釈がイマイチ自分の中で納得いかない。
私的にはファッションの完成度って6割くらいが遺伝的要因の身長、体格、顔が占めてる。そうするとアイテムの評価軸もぶれてくる。構成要素が多すぎるから消化できなくて、服好きな一方苦手意識もかなり強い。 

資本主義

一昔前の服は、色や形、素材で、地位身分を証明するものだった。けど、現代ファッションはブランド名が先行して、LVMHに飼い慣らされて資本主義とルッキニズムの塊のなってしまった。暇な人はLVMHの傘下ブランドを見てほしい。有名なブランド全部コイツらに飼われてる。
資本主義とルッキニズムを中心に生き過ぎるとその社会から外れた時に居場所が無いと感じてしまう。洋服屋さんは、この弱みに漬け込んで利益を経ている。コレ着れば無難ですよ(ユニクロ)コレ着ればセンスいい人に見られますよ(マルジェラ)など

売れる服

Victoria secretを始めとして最近のアパレルは購買意欲を煽るために”好きに楽しもう誰がきてもいいの!”とかいうけどもちろん綺麗事でしかない。実際服を楽しむには持つものと持たざるものが居る。平等な楽しみ方はできない。冒頭でも書いた通り、身長体重、顔の造形とか。被服は身体と密接にあるものだから、仕方がない話なんだけど。我々は手持ちのカードを駆使して着飾るしかないのだ。
個性を活かす、とはよく言ったもので、ファッションの不平等を耳障りの良い言葉に置き換えてる。

社会性とファッション

日本のファッションは世界的に見れば多様らしいが、一方で、露出には厳しく体型をカバーした服を着ると日本社会には馴染みやすい。
実際私も社会性がある人間ということをアピールしたい日は、彩度が低く装飾が少ない服を選ぶ。もし、友達とテーマパークに行くなら雰囲気を合わせて友達並んだ時可愛く見える服を選んだりもする。ファッションは1番簡単な自分の演出方法で、そこは気に入ってる。

流行について

韓国に行くと、いかに服が一辺倒に流行っていて、個性がない国であることに気づく。どの店にも同じようなアイテムが並んでいる。
次何が流行るのかな、ってランウェイをチェックするのは楽しい。でも流行は俯瞰してみると企業戦略に乗せられてるだけで、それに右往左往しちゃってる消費者はずいぶん滑稽で、ダサい。ここでのダサいは資本主義の犬、周囲の目を気にし過ぎる臆病者って意味で言ってる。けど流行をつくる事によってファッション業界は無理やり動き続けてるからしょうがない。流行で遊びながら自我のあるファッションが理想だよね。
ノームコアがこれ以上流行っちゃったら誰も服買ってくれないもんね。(ノームコアが流行るという矛盾)*ノームコアとは究極にシンプルなスタイルを指す

オシャレ

オシャレだねって言葉も難しくて、まず選ぶものの趣味が良いね、っていうキュレーター的側面が一つ。次にコーディネートにオリジナリティがあって、自分に似合うものを自己分析してて、自己プロデュースが上手い人だ!ってなってようやくオシャレだね、って言葉が出てくる。まあでも、余談にトゲのある言い方をすると、顔が良くてスタイルも良いと、オシャレに見られやすいしそんなインフルエンサーが作った服が昨今インスタで売られまくってる。

業界のキモさ

マイナーなドメスティックブランドを知ってることがすごい、偉い、ツウとされてる。なにそれ?なんで?音楽もそうだけど。
日本の洋服文化は歴史が浅いから、〇〇を知らないなんて文化的素養がない!という風潮が少ないのだけが幸い。あと、服が最近売れないからって学生を無給で働かせ買い叩くな。憧れを搾取するな。

服は、みんなが着るものだから、叩きの標的にもなりやすいよね、センスないとかってすぐ炎上するのも怖い。ブランドへの憧れは素敵だと思うけど、マウントの道具になったらおわり。でもそういうブランド好きのミーハーがいるから成り立ってるよね服屋って。

音楽文化との関係性


自分の好きな音楽と関連性のあるものを着る、という 文化は肌感として廃れつつある。ロックが好きだからって皮ライダースを着る必要はない。熱心な芸能人ファンによるブランド買いもなくなった。キムタクのヒステリックグラマー買いとか、ダウンタウン浜ちゃんを真似てスタジャン着るとか。
ファッションに今だに1番重きを置いてるのはビジュアル系バンギャだけかな?ファッションとったらただのバンドになっちゃうもんね。


今は洋服ジャンルもメンズレディースもあやふやになってきて、スポーティなアイテムとバレエのアイテムを合わせたり(バレエコア)色んな文化から好きに取り入れてみんな服を楽しんでて、いいね!
まあメタリカ聞いたことなくでもT シャツ着ていんじゃね?的な風潮もあるし寛容になった。音楽や映画のサブスクが広がったことによって、多数のジャンルを垣根なく見聞きする人が増えて、服ジャンルも柔軟に行き来する人が増えたと思う。いいよね、ー、

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