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ご覧いただきありがとうございます。東京都多摩地区在住。絵画教室の講師をしています。アート・歴史・文学・映画・着物が好きです。地域の文化財ボランティアに加入し、郷土史や文化財について勉強中ですので、ご教示いただければ幸いです。

マガジン

  • 写仏・写経・古文書練習ノート

    写仏・写経・くずし字など練習した記事をまとめています。

  • 博物館・美術館・郷土資料館

    訪問した博物館・美術館・郷土資料館をまとめています。

  • 文化財・歴史学習ノート

    文化財や、歴史を感じる場所を訪問して、学習したことをまとめています。

  • 映画感想ノート

    映画を見た感想をまとめています。

  • 古典芸能・伝統行事など学習ノート

    古典芸能や伝統行事について学習したことをまとめています。

最近の記事

写仏部作品No.10『円空』

写仏部の優等部員、長谷川美智子先生が連載してくださっている『仏像物語』。 そのNo.3はお地蔵さまでした。 お地蔵様の切なさと、尊さを、温かい筆致で描いていらっしゃいます。 ほんの数年前まで、仏像はみんな同じように見えていました。 頭髪がくるくるした仏像は大仏で、怖い顔をしたのは仁王像。 こんな認識(どちらも的外れ)。 拝む対象だと思っていた仏像ですが、美術作品として鑑賞する方法を教わってから、みるみる惹かれていきました。 教えてくれたのは、某芸術大学です。 少子化に

    • 画鬼河鍋暁斎✕鬼才松浦武四郎

      写真撮影は、可のブースが2箇所と、不可のブースが2箇所です。 各所にある館内図で確認できます。 『武四郎涅槃図』 なにはともあれ一番見たかった絵は、こちら。 巨大な絵だと思っていたので、それよりは小さかったです。 それでも私の身長くらいの長さはあります。 152.6センチ✕84.2センチ 『武四郎涅槃図』 重要文化財 明治19年(1886) 松浦武四郎記念館 変な人で有名だったらしい暁斎ですが、武四郎は輪をかけて変な人だったのかもしれません。 自分をお釈迦様に見立てて

      • 瑞穂町郷土資料館 けやき館(3)

        瑞穂町郷土資料館と同じ敷地内に、「耕心館」があります。 古民家を、市の施設にリノベーションしたスペースです。 母屋と二棟の土蔵からなり、屋敷林が囲んでいます。 母屋は江戸時代末期の豪農の築造で、当時よくあったように、醤油醸造業、養蚕業、製茶業、煉瓦製造業を営んで来ました。 昭和から平成には、フランス料理店に転身。 平成13年、瑞穂町社会教育施設「耕心館」として生まれ変わりました。 現在、1階は喫茶室「喫茶ストーリア」と展示ギャラリー、2階は多目的大広間となっていて、演奏会

        • 瑞穂町郷土資料館 けやき館(2)

          <瑞穂町の民俗> 民家 一般的な農業を営む民家の実物大レプリカです。 靴を脱いであがれます。 だるまが気になりますね、後述します。 囲炉裏は瑞穂では「ユルリ」と発音されていました。ユルリが古語で、「囲炉裏」は近世の江戸言葉で文人たちが広めたのではないか、と考えられています。 復元しているのは、薄いサーモンオレンジの網掛け部分です。 ザシキからカッテを写しました。 意外と広い(落語に出てくる長屋などと比較して)という感想を持つものの、家は衣食住の場であり、かつ仕事場で

        写仏部作品No.10『円空』

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        記事

          瑞穂町郷土資料館 けやき館(1)

          瑞穂町の位置 瑞穂町の南部(白い線があるところ)は横田基地の一部になっており、飛行機の航路確保のため、高い建物がなく、のどかな町並みです。 昭和15年に4つの村が合併して、瑞穂町が誕生し、令和2年に町制施行80周年を迎えました。 火災による死亡者ゼロという記録を45年以上続けています。 瑞穂町郷土資料館へ行ってきました。 職員さんに尋ねたところ、写真撮影可です。 常設展『瑞穂の自然と歴史』 <瑞穂町の自然> 狭山丘陵雑木林のジオラマ 初夏から夏にかけての様子です。

          瑞穂町郷土資料館 けやき館(1)

          池上秀畝展

          池上秀畝を意識したのは、つきふね先輩とHimashun部長のnoteからでした。 なんかすごい画家がいる。 見たい。 4月14日まで待ったのは、学芸員によるギャラリートークがあったから。 はじめて来ました、練馬区立美術館。 想像していた以上の盛況で、展示会場は人だらけ。 学芸員さんはマイクを使っているので、声は聞こえますが、作品は背伸びしても見えません(背が低いから)。 学芸員さんはまず 「菱田春草を知っている人」と呼びかけました。 ほとんどの人が挙手。 「池上秀畝を

          池上秀畝展

          慶性院

          4月8日はお釈迦様のお誕生日。 慶性院でも「花まつり」を開催中でした。 そもそも仏教徒ではない私、「花まつり」は初体験です。 住職さんの奥様が気さくに迎えてくださったので、 「初めてなのでやり方を教えて下さい」と言うと、お手本を見せて下さいました。 灌仏桶には甘茶が入れてあり、柄杓ですくって、何回か頭からかけます。 お願い事をするのではなく、おめでとうございます、とお祝いしながら。 終わると、紙コップで甘茶をふるまってくださいました。 ほんのり甘くて美味しい。 「砂糖の

          慶性院

          写仏部作品No.9 番外編『部長紹介』

          「note写仏部」Himashun部長が、部員紹介の記事を書いてくださいました。 写仏部エース格3名の中に、popoの名前があったので、びっくり。 あやのん先輩、つきふね先輩、江口敬班長と並んで…。 いいんですか、そんな。 投稿数が多いというだけで。 写仏部に限らず、note全般(私の知る狭いエリアですが)、天才・鬼才・超人・達人が多すぎる。 記事を拝読しても、コメント欄にお邪魔しても、凡人のpopoはおろおろ。 こんなこと言って笑われないかな、怒られないかな。 そんな

          写仏部作品No.9 番外編『部長紹介』

          写仏部作品No.8 『摩耶夫人像』

          4月8日はお釈迦様のお誕生日。 お釈迦様のお母様、摩耶夫人は、出産のために里帰りをする途中、ルンビニ(現ネパール)で、産気づきます。 んーー! とイキんでいるところでしょうか。 『摩耶夫人像』 脇の下からお釈迦さまが生まれるところ。 金銅仏は質感が出せず、写仏が難しい…。 それと、博物館のデータは、仏像が細部まで均等に見えるように撮影されているため、芸術性を追求していません。 その点、プロカメラマンである江口班長はもちろん、Himashun部長らが撮ってくれた写真は、

          写仏部作品No.8 『摩耶夫人像』

          戦災遺跡『旧日立航空機株式会社変電所』

          私が文化財保存活動をしている文化財の1つについて紹介させてください。 でも悲しい、つらい話を含みますので、苦手な方はまた次回の記事にいらして頂けたら幸いです。 東大和市都立南公園の中に、古ぼけた鉄筋コンクリートの建物があります。 クレーターのように穴ぼこだらけ。 第二次世界大戦時、米軍空襲を受けてできた銃跡です。 「NO WAR」の横断幕は、ロシアがウクライナに侵攻したのをきっかけにできました。 それまではなかったのです。 戦争が「過去」ではないことを痛感します。 南公

          戦災遺跡『旧日立航空機株式会社変電所』

          野のゆり

          原題:Lilies of the Field 制作年:1963年 製作地:アメリカ 上映時間:94分 監督:ラルフ・ネルソン 視聴日:2024年3月8日 あらすじ 黒人ホーマーは、ステーションワゴンに大工道具を積んで、気ままな旅をしていました。 アリゾナ砂漠でエンストしたことで、東ドイツから亡命していた5人の修道女に出会います。 彼女たちは立ち寄っただけのホーマーを「神が使わせた男手」として、屋根の修理をはじめ、タダ働きさせようとするのでした。 シスターといえば迷える子

          野のゆり

          写仏部作品No.7 番外編クイズ

          1つだけ仲間外れの写仏があります。 じっくりご覧のうえ、探してください。 【1】 ビジュアルで、1位2位を争うといえば、このお方。 【2】 そして、1位2位を争う、もうひとかた。 【3】 渋さが男性にも人気。 ギョロッとした目の四天王よりも、鋭い目の四天王が好きです。 こんな怖い顔をしていますが、お持ち物は筆と巻物、すなわち武装していないのです。 【4】 何度見ても美しい、斑鳩のお方。 描くのは3度目、このたびは土門拳さんの写真を写させて頂きました。 【5】 個人的

          写仏部作品No.7 番外編クイズ

          川野車人形

          東京都では、毎年1月から3月にかけて、都民芸術フェスティバルを開催中。 オーケストラ、オペラ、バレエ、民俗芸能など、11分野が参加しています。 奥多摩地方の伝統芸能、川野車人形を見たくて、出かけてきました。 川野車人形 車人形は、ろくろ車(箱車)にすわり、一人で一体の人形を操るお芝居のことです。 幕末にあたる文久年間ころ、山岸柳吉(初代西川古柳)によって考案され、多摩地域を中心に関東一円に広まりました。 今では、東京都奥多摩町川野、東京都八王子市、埼玉県三芳町の3箇所

          川野車人形

          写仏部作品No.6『金川寺 聖徳太子像』

          このたび写仏部にプロのカメラマンが入部してくれました。 江口敬さんです。 写真には門外漢ながら、江口敬さんの作品はいつもいいなーと思って拝見しておりました。 美しい風景をより美しく撮るのは言うに及ばず、人が注視しない、取り残されたようなモノや空間を、あれ? なんかいつもと違う と世界を変えちゃう写真であるような気がします。 そんな憧れの写真家、江口敬さんが、写仏のための写真を撮ってきてくださいました。 金川寺の「木造聖徳太子立像」(鎌倉時代制作) 福島県重要文化財 病に

          写仏部作品No.6『金川寺 聖徳太子像』

          写仏部作品No.5『金戒光明寺 阿弥陀如来五劫思惟像』

          Himashun部長が先日、奈良・京都へ行かれました。 部長の人情と博識と酒豪ぶりが織りなす旅レポートはこちらをご覧ください。 記事の中に登場する、金戒光明寺の阿弥陀如来五劫思惟像の写真。 なんて可愛いの、ヘルメットのような螺髪。 生命あるものすべてを救うため、四十八の願いを立て、散髪する間も惜しみ、気が遠くなるような長い時間(五劫)、ひたすら 思惟をこらしたため、螺髪が伸びてしまったお姿です。 さぞかし重いでしょうに、有り難い限り。 この仏様を写したい! Hima

          写仏部作品No.5『金戒光明寺 阿弥陀如来五劫思惟像』

          写経体験『祥應寺』

          ピアノ教室のY先生 書道教室のK先生 着付け師範、A先生とA先生 そして絵画教室のpopo という着物好きメンバー5人で、国分寺にある『祥應寺』へ写経体験に行ってきました。 <本堂> お参りのあと、境内にある『喫茶去KAIPAN』(寺カフェ)でお昼ごはん。 KAIPANって? 調べてみました、「開梆」(かいぱん)と書くんですね。 黄檗宗や曹洞宗の寺院にある木製の法具で、食事の時間を知らせるものだそうです。 ああ、これ、見たことあるー。 魚はまばたきをしません。 水の

          写経体験『祥應寺』