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「レジリエンス」について再び考えてみた

レジリエンス(resilience)とは、「回復力」や「弾性(しなやかさ)」を意味する言葉です。最近、このレジリエンスを耳にすることが多くなったので、改めて整理しておきたいと思いました。

レジリエンスについての解説は、こちらのサイトに任せます↓

このレジリエンスを知り、理解すると、困難な問題に直面しても、危機的な状況に遭遇しても、すぐに立ち直ることができますよ、というもの。

まさに今の時代は、VUCA時代とも言われているように、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態ですよね。

でもこれって、今だけのトレンドではなく、わりとどの時代もそうだったんですよね。

過去になり、消化された時代は、答え合わせ的に評価しやすいし、当事者でないならなおさらです。

レジリエントな人は、柔軟で、変化に対応する能力があって、気持ちの切り替えができるなどと表現されることが多いのですが、私の場合は変化に対応しなければビジネスの世界で生き残れないと悟ったからです。

つまり、変化は結果であって、柔軟にならざるを得ない環境に身を投じていたから、受け入れざるを得なかったということです。

翻って、今のDXブームの中、変化しなきゃ生き残れないよ!とか、デジタル社会に対応しなきゃ衰退するぞ!などという結果先行型の煽りにも似た訴求はどうなんだろうと、疑問に思ってきたのです。

危機感がないのが危機感だと去年の講演で声高に伝えてきたので、もちろんそれも間違っていないと思っています。

ただ、本当の意味で危機的状況に陥っていない企業や個人は、変わらなくても過ごせている現状に、疑問を持たない場合が多いのかと。

危機的状況がそのうち来るのは認識していながらも、何をどう備えれば良いのか不明瞭なのかと。

「回復力」や「弾性(しなやかさ)」は、意識の問題でもあります。
企業にとっては、物理的な設備や人材なのかも知れません。

おそらく、人によって、人の数だけ、同じ事象であったとしても、受け止め方や解釈が異なるのでしょう。

個人であれば、感情や行動をコントロールすることで、レジリエンスが発揮されるかも知れませんが、組織となると、大きな旗振り役が必要であって、ゼロ百ではないところで、ある種の決断を迫られるのです。

正解のない世界では、柔軟なものの考え方や行動力が、これまでもこれからの時代も必要であると理解したうえで、いかに失敗を許容し、それを経験と捉え、自分の中の常識を疑い続けることが大切ではないでしょうか。



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