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「アジャイル思考」を業務に採り入れるポイント

「アジャイル思考」の必要性が叫ばれています。実際の業務に採り入れたいと考えるビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

その前にまず「アジャイル思考」とは何なのかを把握しておきましょう。

一般的によく言われるのは

・「アジャイル (=agile)」とは「敏捷な」「素早い」といった意味
・システム開発の用語から来ている
・全体の仕様をしっかり決めて上から順にプロジェクトを進めていくのではなく、小さな機能を少しずつ実装していき、PDCAを高速で回して軌道修正しながら開発を進める

というようなイメージかと思いますが、もう少し深掘りして考える必要があります。

そもそもなぜそのような手法での開発をするのか、あるいはそのような手法での開発が向いている分野は何か、という点です。

アジャイル思考が向いているのは、「今は存在しない価値」を生み出すような局面です。

存在しないものを作るのだから、最初に詳細に要件定義をすることはそもそも不可能です。
また、あまりに大がかりなものを作ってリリースしてしまうと、顧客からの思いも寄らぬフィードバックが来たときに修正することが難しくなります。

このように、「PDCAを高速で回す」的な文脈で語られることの多いアジャイル思考は、実は「未知の価値を生み出すため」に行っているのだという本質を理解しておきましょう。

それではアジャイル思考を業務に採り入れるには何をすべきでしょうか。

経営者クラスならばやはり、マネージャーやグループリーダーに小さな権限を委譲していくことから始めねばなりません。
その上で、組織が目指す「価値」が何であるかを共有することに力を注ぐべきでしょう。

いちビジネスパーソンの立場で考えるなら、所属組織が生み出そうとする「価値」をいったん抽象化した上で、自分がその「価値」の創出のために貢献できることをまずは実行してみましょう。

その上で、自分に許された権限の範囲内でPDCAを回し、「価値」に近づけているかを検証していきましょう。

いずれにしても、単に「PDCAを回せばいい」「柔軟な気持ちで居ればいい」というものではなく、「新しい価値を生み出す」という意識を根底に置くことが大切です。


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