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疲労回復に天然の栄養ドリンクはいかがですか?★ココナッツミルクと甘酒の薬膳レシピ★

 市販の栄養ドリンクはお手軽ですが、脳に鞭を打つ成分が一杯です。たまには滋養ある天然の栄養ドリンクで、ほっと一息。心身を労ってあげてはいかがでしょうか。


材料

  • ココナッツミルク……100㎖

  • 甘酒……150㎖

  • サフラン……4~5本

  • 水……大さじ1

作り方

  1. サフランを水でふやかしておく。

  2. ココナッツミルクと甘酒をボールに入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせる。ミキサーを使っても。ココナッツミルクはAYAMのパウダータイプ、甘酒は森永のフリーズドライが残量を気にせず使えて便利。

  3. しっかり混ざったらカップに注ぎ、作っておいたサフラン水を掛けて出来上がり。夏は氷を入れて、冬場は温めてと通年楽しめます。お好みでサフランは入れなくても大丈夫です。

ココナッツミルクの薬効@アーユルヴェーダ編

  • サンスクリット名:ナーリケーラ(椰子の実/ココナッツ)

  • ドーシャへの作用:K↑P↓V↓

  • 味(ラサ):甘味

  • 消化後の味(ヴィパーカ):甘味

  • 薬力源(ヴィルディーヤ):冷性

  • 使用部位:種子(種子の中に溜まっている水分がココナッツウォーター、白い固形胚乳をすりおろして水と煮込み濾過したものがココナッツミルク)

  • 主成分:中鎖脂肪酸、カリウム、マグネシウム、銅、鉄など

  • 効能:胃酸過多、口内炎、尿路感染症、尿路閉塞、ヘルペス、下痢、発熱、婦人科系疾患。

  • 作用:滋養強壮、冷却・消炎作用、泌尿器官を健全に保つ。外用では皮膚や髪に張りつやを与える。

  • 注意事項:過剰摂取すると便秘を引き起こすことも。

  • その他:カロリーは高めですが、主成分の中鎖脂肪酸は水に溶けやすく小腸から素早く吸収されるため、一般油脂の約4倍の速さでエネルギーに変わる優れもの。糖質が少なくミネラルも豊富なのでダイエット向きの食材です。また、牛乳の代用品に用いられることも多いですが、栄養成分が異なるので、その際は別途タンパク質などを補うこと。

甘酒の薬効@アーユルヴェーダ編

  • サンスクリット名:ー

  • ドーシャへの作用:K↑P↑V↓

  • 味(ラサ):甘味・辛味

  • 薬力源(ヴィルディーヤ):温性

  • 使用部位:種子

  • 主成分:ブドウ糖、オリゴ糖、必須アミノ酸、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチミン、食物繊維など

  • 効能:食欲不振、冷え性、めまい、痺れ、産前産後の回復

  • 作用:疲労回復、血行改善、消化機能回復など

  • 注意事項:糖尿病や腫瘍治療中の方は控えてください。

  • その他:飲む点滴と呼ばれるほど、栄養価の高い食材です。発酵食品はタマスを増やすので摂取量には気をつけたいところ。カパ体質の方は、空腹時にアヴィヤンガ(印度式オイルマッサージ)を行いケアをすると良いでしょう。

サフランの薬効@アーユルヴェーダ編

  • サンスクリット名:ナーガケシャラ

  • ドーシャへの作用:K↓P↓V↓

  • 味(ラサ):辛味、甘味、苦味

  • 消化後の味(ヴィパーカ):甘味

  • 薬力源(ヴィルディーヤ):冷性

  • 使用部位:花の柱頭

  • 主成分:サフラナール、シネオール、プロトクロシン、非揮発精油、カロテノイド、ビタミンB2など

  • 効能:生理痛、生理不順、更年期障害、不妊症、貧血、情緒不安、うつ病、神経痛、リュウマチ、咳、喘息。外用では、洗浄水として結膜炎や目の痛みに。

  • 作用:血液浄化作用、肝臓解毒作用、興奮刺激作用、駆風作用、月経促進作用、催淫作用、若返り作用、沈痙作用

  • 注意事項:妊娠中は控える(5gで流産を引き起こすことがある)。脳の神経伝達に影響を及ぼす可能性がるため、多量に服用しないこと。

  • その他:女性に最良いハーブの一つとして有名ですが、疲れた肝臓を癒やし強精作用もあるため働き盛りの男性にもおすすめです。また、サットヴァを高め心の浄化・安定も促しますので、ストレスなどで精神的に参っている時にもどうぞ。

学生時代から脳科学や心理学、代替医療に興味があり、薬や手術に頼らずに心と体を元気にする記事を書いています。アーリヤ神話(印度欧州語族の神話)や古い伝承も好きなので、ときどき箸休めに怪しげな魔女コラムを書きたいと思っていますので、宜しければお立ち寄りくださいませ★