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ミッキーマウス/ブラック&ホワイト特別保存版(1998)

ディズニーとエンターテイメントの未来を救った
記念すべきミッキーマウスの映画デビュー作を収録

今年2023年11月4日は、ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年。そして、11月18日は、ディズニー、いえ、キャラクター界を代表するキャラクター、ミッキーマウスの95回目の誕生日です。

ディズニーと言えば、アニメーション映画や名物キャラクター、テーマパークなど、さまざまなエンターテイメントを生み出してきました。それらは100年の時を経てもなお、世代を超えて、多くの人々を楽しませ続けています。厳しい日常を乗り越える糧として、ディズニーに救われている人も多いのではないでしょうか? そんなディズニーですが、設立間もなく存続の危機にあったそうです。

創始者であるウォルト・ディズニーはアイデアに溢れ、アニメーターやアニメ映画製作者として活躍した後、1923年、自身の名前を冠したアニメ映画製作会社を始めました。しかし、天才肌で楽しいことが大好きなウォルトの“革新的”な感性は、社員のアニメーターたちに過酷な労働を強いることに。 “ブラック”とも言える会社からはアニメーターたちの離脱が相次ました。

人手は減り、資金繰りもうまくいかず、上映館もなかなか決まらないという苦しい状況下で、なおもアニメーションの可能性を信じ、ウォルトが生み出したのが、ミッキーマウスの短編アニメ映画シリーズでした。

ウォルトが特徴づけしたネズミのミッキーマウスを主人公にした短編アニメ映画『蒸気船ウィリー』はようやくブロードウェイのコロニー・シアターで、2週間限定で上映されることになりました。

そして、1928年11月18日、『蒸気船ウィリー』が公開されると、世界初のトーキーアニメーションという話題性もさることながら、ミッキーマウスの魅力で大ヒットを記録。以降の作品も大人気となりました。

子どものみならず、大人の心を捉えたのは、陽気なミッキーの破天荒な活躍。1929年のアメリカ大恐慌以降、沈みゆく世の中にあって、自信家で挑戦的なミッキーマウスがどんな状況にもひるまずに立ち向かい、最後には勝利する姿は、アメリカの人々の希望になったのだそうです。

【『蒸気船ウィリー』のストーリー】
とある貨物船。ミッキーマウスはいつものように口笛を吹きながら、機嫌よく、船を操縦していました。しかし、船長のピートに許可なく、勝手に操縦していたため、ピートに叱られてしまいます。
船が港に着くと、ミッキーの恋人ミニーマウスがやってきますが、いろんな手違いが起こって、港は大混乱。ミッキーはまたしてもピートに怒られてしまいます。

ここで紹介するのは、1998年、ミッキーマウスの生誕70周年を記念してビデオとDVDで発売された作品です。ミッキーマウスの映画は1作品たった10分足らずですが、ミッキーと仲間たちとのほんのささいな日常のひとコマが歌と踊りのミュージカル仕立てでテンポよく描かれています。

『蒸気船ウィリー』をはじめ、1930年代前後に製作された8作品が収録されており、ミッキーの原点とともに、古き良き時代のハリウッド製喜劇映画を知ることができる歴史的にも貴重な作品ともいえます。

最後に収録されている『アカデミー候補者パレード』は1932年にウォルトがアカデミー特別賞を受賞したのを記念して作られた初のカラーアニメーションで、授賞式の会場で上映されました。当時の人気俳優のカリカチュアがユーモラスに描かれ、陽気なミッキーの作品集を締めくくるにふさわしいウィットに富んだ作品となっています。***************************************************************************
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わずか1分の映像でも、思わず笑ってしまいます。

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ディズニー映画復活の立役者

地味ですが、とっても良い物語です


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