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個の集まりから集団に変わる時

皆さんは「個の集まり」と「集団」の違いが分かるだろうか?

例えば、スタジアムでチームの応援をするサポーターたちは集団だろうか?それとも個の集まりだろうか?

もしくは、学校のクラスは集団だろうか?それとも個の集まりか?

いざ考えてみると難しいだろう。

しかし、「個の集まり」と「集団」には明確な違いがある。もっと言うと、個の集まりから集団になるためには2つの条件が必要である。

まず1つ目は全員がその「集団」の一員であることを認識している事。

そしてもう一つは、集団のメンバー全員が同じ方向を向き、同じ目的を持っている事である。

まず、その人の集まりが「集団」であるためには、その集団のメンバー全員が「自分はこの集団の一員だ」と認識している必要がある。

1人でもそういう風に思っていなければそれは集団ではなく、個の集まりである。

そして2つ目が、その集団のメンバー全員が同じ目標や目的を持っている事である。

例えば、サッカーのサポーターであれば、自分たちがサポートしているチームを応援する事が目的であり、おそらくその目的は全員が共通して持っている。

しかし、おそらく、サポーターたち全員が「私たちは仲間であり、私はこの集団の一員である」とは思っていないだろう。

なので、スタジアムで自分たちのチームを応援しているサポーターの集まりは集団ではない。

ただの個の集まりである。

学校のクラスはどうだろうか?

恐らく、全員が共通してクラスの一員という認識はあるだろう。「○年○組の○○です」と紹介するのも、その組の一員であるという認識があるからである。

しかし、おそらく全員が同じ目的を持ち、同じ方向を向いてクラスの中にいるわけではない。

勉強を頑張りたい人もいれば、友達と楽しく過ごしたい人もいるし、好きな子との時間を楽しみたい子もいるだろう。

全員がばらばらの目的を持ち、一つの教室の中にいる。

なので、学校のクラスというのは決して集団ではない。個の集まりでしかないのだ。

しかし、一年のうちに数回だけ、個の集まりが集団になる時がある。

それが体育祭や文化祭などのイベントごとである。

その時だけはクラスの全員が同じ目的の基、同じ方向を向いて動いている。

なので、この時だけは集団だと言えるだろう。

意外と我々が集団と思っている集まりがただの個の集まりであることが多い。

例えば、成績に伸び悩むような会社はその会社自体が集団ではなく、個の集まりになっている事が多い。

全員が同じ目的を持ち、同じ方向を向いて働いているという保証はない。

仕事を円滑に効率的に進めるためには個の集まりではなく「集団」である必要がある。

我々は独りでは生きていけないし、大きい事も成し遂げられない。

そんな時チームを作って動こうとする人が多いが、大事なのは個を集めるのではなく集団にする事である。

個の集まりから集団に変わる時。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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