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スピード感をもった現場対応!市民の日常生活の裏で活躍する坂井市土木職の働き方

結婚を機に福井県坂井市に移住し、坂井市建設部建設課で土木職として働く伊藤 夢子(いとう ゆめこ)さんに、業務内容や仕事のやりがいなどについて伺いました。

—まず、これまでの経歴についてご紹介ください。

伊藤:私は元々富山出身で大学を卒業後、富山県で公務員として4年半ほど働いていました。大学では社会環境を学んでいて、土木関係だけでなく大気汚染や水質汚染など幅広い研究をしていました。就職活動の際は、学んだことを活かせる仕事がいいなと思い、行政の土木職を選びました。

その後ご縁があり、結婚を機に坂井市に来ることになりました。同じように坂井市でも土木技術職として入庁し、1年ほど勤めています。

—他の自治体の選択肢がある中、なぜ坂井市役所を選んだのですか?

伊藤:自分が親になって学校で子どもに何かあったときには、すぐに迎えに行けるような場所で働きたいと思っていました。今後の生活を考えたときに、やはり家や職場から学校が近い方が良いと思い、住まいがある坂井市に就職を考えました。

—坂井市の試験は、どのような内容だったのでしょうか?

伊藤:筆記試験と20分ほどの面接が1回ありました。面接では副市長など4人の面接官から、得意なことは何か、今までどのような成果をあげたかなどの質問があり、個人的に答えるのが難しかった印象があります。

—現在所属されている課について教えてください。

伊藤:現在は建設課に所属しており、課では坂井市の道路や河川、砂防などを管理しています。若手職員は係というのが特に決まっておらず、主に道路関係の維持修繕など、市民のご要望に対応していることが多いです。

前職でも道路を担当していた期間が長かったので、地域は違いますが似ているところもあります。例えば、道路の直しの発注の考え方など、以前の経験を活かしています。

—お仕事の内容について、詳しく教えてください。

伊藤:坂井市にはたくさんの道路があり、川や急傾斜地、海に接している所もあり、山も市の東部に広がっていますので、いろいろなことに視野を広げる必要があります。

その中でも、道路の維持修繕に関係する業務が多いです。道路の幅が狭いところを広げたり、舗装状態が悪いところ、例えば穴が開いている道路を修繕することが普段は多いですね。そのほか緊急対応で災害や大雨の対応もあります。

—入庁当時は研修などの教育体制はあったのですか?

伊藤:入庁する前の3月に、職員課による2日間の研修がありました。仕事を始めてからは、県内各市町の1年目職員を集めた県全体の研修会があります。

—建設課の体制について教えてください。

伊藤:建設課は課長を含め13人の職員がいます。建設課の中には高速交通対策室という別室もあり、そこには2人います。

高速交通対策室は同じ道路の中でも、北陸新幹線関連に基づいた道路工事のように通常の道路維持修繕ではない内容を担当しています。

—仕事の中で面白さを感じることはありますか

伊藤:前職では、測量や設計を自分でせずにコンサルティング会社の方に依頼することが多かったのですが、坂井市に来てからは測量・設計を自分ですることが多いです。自分で書いたものが、現場で出来上がったりすることはとても面白いですね。

例えば道路の横に蓋がない側溝がある場合は、蓋付きの側溝に変えて道路の幅を広げたりします。その際は、道路の勾配を合わせながら水路の勾配も考えて設計をしています。

—前職では経験していない業務もあるのですか?

伊藤:坂井市では市民の要望を受け、道路などの現場を見に行くことが多いのですが、スピード対応も大事なので自分たちで直していることが週2回ぐらいあります。

例えば、道路の細かな穴やカーブミラーが曲がっている際に自分たちで直す場合があります。

—他の技術職職員の皆さんとの仕事上のコミュニケーションはどのようにとられているのですか?

伊藤:わからないことは、周りにいる上司など長くいる方にいろいろ聞きながら教わっています。仕事の相談については本当に何でも相談に乗ってくれますし、聞きやすいです。1人に相談したことが何人も巻き込んだり、課全体にまで広がったりもします。

このようにコミュニケーションがすごく取りやすい環境なので、職員同士の距離の近さもとても感じます。

—残業やお休みについても教えて下さい。

伊藤:年度末や年度初めは、建設課全体が忙しいので残業を時々しています。土日については、イベント等への協力がない限り休日出勤はないです。最近では、北陸新幹線の入線セレモニーのお手伝いに建設課職員みんなで行きました。

他に建設課では、1年間を通して地震や大雨警報のときは、出勤することが決まっています。また、冬場の雪がひどい日は、当番制で出勤することが決まっています。

—職員として今後目指していきたいことはありますか?

伊藤:同じ仕事を続けていると、考え方がある程度固まってきたりしているので、もう少し広い視野で、いやこんな目線もあるとか、他の人の立場に立って考えられる職員になりたいなという思いはあります。

市役所にもいろいろな仕事があるので、住民に関する手続きなども勉強していけるといいなと思っています。

また、上下水道に関する仕事は、まだやったことがないので行ってみたいと思います。ゼロからの勉強になるので大変ですが、いろんなことを勉強したいなという気持ちがあるので、どこに異動しても全く問題ありません。

—最後に、公務員としてのやりがいについて教えてください。

伊藤:私が仕事をしてきて、土木の職員はすごいなと最も思うのは災害が起きたときです。普段、学生として過ごしていたときは、大雨や大雪の日も普通に過ごせていることに対して、何とも思っていませんでした。

しかし、その普通の生活の裏では、夜間も関係なく道路や河川の状況を確認し、様々な対応をする土木職員がいます。それを自ら体感し知ったときに、この仕事の重要さややりがいを強く感じました。

—本日は、ありがとうございました。

この記事は2024年5月7日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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