とある3月のいつか。記録。
末っ子が熱を出したので、夫が長女と長男を連れて近所の市民センターへ人形劇を観に連れて行ってくれることになった。
けれど、身支度を整えて、玄関に出るまでがまず大変。
上着を着なさい、靴下を履きなさい。靴下がないんだもん。上着はどこー?水筒持った?こら、靴下でしょ!なんで絵本読んでるの!!くーつーしーたー!履きなさいってば!あーーんおでこぶつけた痛いよう。
百悶着くらいを経て、ようやく玄関へ。
やれやれ、やっと出発するのか、と思ったら大間違いで。
長男が長靴を履いている。
雨は降ってないし、脱いだ靴をビニール袋に入れないといけないから長靴だとかさばって3人分入りきらなくなる、という旨を夫が息子に説明する。がしかし、そこは3歳。譲らない。
そうなるともはや誰の手にも負えない。長靴でなければならないのだ。
夫はスニーカーを勧めるのも時間の無駄だと悟ったらしく、もういいよ、長靴で行こう、と肩を落として振り返ったら、そこに立っていたのはしましまの靴下の上からおしゃまなピンク色のビーチサンダルを履いていた長女。
いやちょっとそれ、と夫が言いかけたら「え、これ袋に入らないの?!」心底びっくりという顔で、ピュアな眼差しで、問う長女。
いや、入るけど。なんか、その、ががんってなったよね。
お天気的にもかさばり具合からしても合格なんだけど。ががん。
また読みにきてくれたらそれでもう。