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本の処方箋 「一流アスリートが実践! 自分を操るメンタル強化法」ー往復書簡

秋頃に皐月さんにまた往復書簡の企画を持ち掛けました。その時は涼しくなったら始めましょうと言っていたのですが、私の方が忙しくて、気がつけば雪景色の季節になってしまいました。また、皐月さんは音声配信を始めていらっしゃったり、だいぶ時間が立ったなあと感じております。
前回は、同じ本を読んで、お互い気になったことを記事にするやり方でしたが、今回はお互いの悩みや問題に効きそうな本を紹介しあうやり方で、手紙を交換することにしました。紹介する本は、即効性のあるもの、遅効性のものどちらでもいいことにしています。

今回私から本を紹介するにあたり、予め皐月さんからお悩みを聞いてあります。

皐月さんのお悩み

将来が不安になったり、過去の行動を後悔する時が多い。凹んだときのセルフケア方法を知りたい。

とのことでしたので、私としては、
・将来への不安
・過去の行動への後悔
・凹んだときのセルフケア方法
の三つについて書いていそうな1冊をご紹介したいです。

紹介する本は「一流アスリートが実践! 自分を操るメンタル強化法」です。


タイトルにアスリートと入っており、スポーツ向けな感じもしますが、ビジネス書としても書かれた本のようです。

本書で大事な概念は、メンタルです。
メンタルは、「思考」「感情」「行動」の3要素でできているそうです。
また、メンタルは目標とも関係するとしています。

このメンタルを用いた問題の解決方法が45通り紹介されています。

この中に、
1将来への不安
2過去の行動への後悔
3凹んだときのセルフケア方法
に参考になりそうなものがありましたのでご紹介します。
書きぬきではなくて、どの辺が参考になりそうかを書きます。

お悩み1 将来への不安

この先送りたい生活とか目標とかがあったとしても、本当にできるか不安になることはありますよね。本書では、失敗は成功への過程と捉えることで壁は存在しないとしています。

117頁 目標達成までに、壁は存在しない
成功というゴールだけしか見えない人は、失敗を壁だと思いがちです。実際はチャレンジをくり返して、データを集めている最中で、蓄積されたデータが成功への突破口となるのです

これをイメージした図を見つけましたので、リンクを貼っておきます。

目標を立ててそこに到達するまでは、失敗や不安があっても、過程と捉えてみるのと良さそうです。もし、不安から失敗したとしても、不安になっていたから失敗したとらえるのではなく、失敗した原因を分析して答えが見つかったことを前向きに捉え、小さな失敗を乗り越える体験を何度もすることで、不安は不安でなくなるかもしれませんね。

2過去の行動への後悔

過去の行動した結果を思い出して、なかなかできないことはありますよね。特に周りから見ればちゃんとできているのに、自分からするとできないと思い込んでいることって。
本書では、予期不安から全身痙攣を起こしてしまうスポーツ選手のことが取り上げられています。

162頁 過去の亡霊は 、自分の思い込みが生み出したもの
これは予期不安といいます 。 「また全身痙攣になって 、こんな嫌なことが起こったらどうしよう 」という気持ちが全身痙攣を起こしているのです 。

原因を分析して、思い込みから体に反応が出ていることを突き止め、イメージトレーニングで乗り越えたそうです。
ここでも、原因を探り、適切な対応をすることが大切であることが述べられています。
皐月さんが後悔していることの原因がわかれば、対応方法も見つかり後悔を乗り越えることができるかもしれません。

3凹んだときのセルフケア方法

ミスをしたりすると、凹むこともありますよね。そういう時は、気持ちをリセットしてくれるルーティンがあるとよいようです。

182頁 ル ーティンの行動が連発するミスを断ち切る !
ミスをしたら 、ゆっくりと深呼吸をして 、自分のいい姿勢やポジショニングを思い出して 、 「これをやれば大丈夫 」と思えるル ーティンの行動をしましょう 。それでリセットしてスイッチを入れ直すのです 。

どんなルーティンがいいかは、状況や人によって違うでしょうから、自分にとっていい方法を見つける必要がありますね。
私としては、あまり負担がないルーティンがあればいいなと思っています。なお、ルーティンは、ミスがあっても変えないのが良いそうです。

(そのほか、凹んだ時に読む本としては、『昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)』もおすすめです。)

紹介させていただいた対策は、いかがでしたでしょうか。参考になれば幸いです。しかし、対策は一度行えば終わりというものではありませんよね。不安になったり、後悔したりした時に思い出すきっかけがあればいいかなと思っています。

そこで
ワインバーグさんの書籍「コンサルタントの道具箱」


に掲載されている勇気の棒をご紹介します。勇気が欲しいときに触ったりできるもので、勇気の棒は自分が勇気を出せるものであれば、なんでもいいようです。本では、海岸で拾ってきた棒が紹介されています。こういうものがあれば、不安なときにどうすればいいか思いだせるかなと思います。私の場合は、棒ではなく、小さいハードカバーのノートが勇気の棒です。皐月さんにも、振り返ってみると必ずあると思うので、探してみてはいかがでしょうか。

私の困っていること

私の今の悩みは、なかなか早く帰ることができないことです。毎日遅くなって、残業が慢性化すると、早く帰れる日も帰らなくなってしまいます。まことに恐ろしいことです。このような悪い習慣を断ち切るのに良い方法があればいいなと思っています。

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