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日課記録と成果発表(2022年度)

毎年この時期になるとやっている報告だが、3年目を終えたので、3回目の投稿になる。今までのは下に貼る。

例によって、趣旨を短くまとめると、

2020年の3月に新型コロナにかかってわりと悪化した後、せっかく拾った命、ということで、ずっとやりたかったことをちゃんとやろう、ということで、日課化して継続しているよ、ということだ。

というわけで、3年目。日課を始めて、1095日が経過した。面白かったのは、たまたま1000日目が2022年の大晦日に当たったことで、1年の締めくくりに重なって、なんか達成感があった。

分野を問わず「セミプロ」「中上級者」と言われるレベルに到達するには1,000時間の努力が必要という理論。

という「1000時間の法則」があるわけだが、日課のうち特に中国語とピアノは1日50分ということにしているので、いまだいたい912時間くらい。1000時間は秋くらいか。しかし、全くセミプロとかそういう感じになる兆候は見えない。

とはいえ3年継続は達成した。3年にもなると、そんなに特別な発見はあまり無くって、完全に生活の一部として組み込まれているので、そんなにすごい書くことがあるわけではない。去年までは項目ごとにそこそこ書いていたが、今年はさらっと結果を書いていく。

筋トレとラジオ体操(+α)

1.ラジオ体操

毎日必ず第一と第二をやっている。去年行っていた近所の広場のラジオ体操は、その時間に行った足で近所のジムに行ったりしていると、子供が学校に出かけるタイミングに見送ることができないので、参加しないで家でやるようになった。

2.筋トレ

筋肉は維持しているような気がするが、日本での生活と仕事が想像以上にストレスになったところがあって(8年も国外にいたので完全にカルチャーショックになったり、仕事の進め方に絶望したりした。今もそれに近いが、そろそろコロナが落ち着いたので国外仕事をやります・・・)、この1年、半端なく酒量が増えた。その関係で筋トレを毎日していても維持できる程度で、減らないまでも筋肉が増えた感じはしなかった。それでも夏に通っていたパーソナルトレーニングは、それなりに効果があって、筋肉っぽさは増した気がする。

3.その他

雨穴さんのダンスは毎日2回、どこにいてもやっている。昨年の10月にタンザニアの田舎の村に行ったときですらちゃんとやった。

有酸素運動は、夏に行ったパーソナルトレーニングの結果、毎日やったほうが良いという結論に達して、毎日30-60分は必ずやるようにしている。

4. 挫折

以上の中で、筋トレと有酸素運動については、実はちょうどこれを書いている、日課開始から3年と数週間経った段階で連続記録が途絶えてしまった。

まず、先日上半身の筋トレ中に腰に電気が走り、ぎっくり腰をやってしまったというのがある。それだけだったら無理くり動かせる部位だけでもトレーニングするのだが、ぎっくり腰をやってしまった翌日に人間ドックの大腸内視鏡検査があり、大腸にポリープが見つかって切除したのだ。

再出血が心配されるので、そこから1週間、禁酒・禁油っこいもの・禁サウナ・禁運動を通達されてしまった。さすがに仕方ないので、ドクターストップということで、数日前に運動をいったん停止して、週明けに再開するつもりだが、何より継続というファクトにだけ依存してどうにかアイデンティティを維持しているようなところもあるので、このまま嫌になってしまわないかが自分自身とても心配で怖い。そもそも筋トレも運動も全く好きな行為ではなく、続いていたからやっていたわけで、途切れた後の世界線が全然わからない。

5. 体重

体重は現時点で81-2kgくらい。つまり、昨年、日本に帰ってきて、あらゆる飯がうまくってうまくって、酒もうまくって飯もうまくって、仕事も忙しくってストレスもすごくって、飯がうまくって酒がうまくって、あと、ずっと食事制限し続けるのもサステナブルじゃないし、飯がうまいし酒がうまいし、ということでリバウンド気味でまずいなあと思って一念発起してパーソナルトレーナーに通い、7kg減らしてからまだ3-4kg増えているのが現状だ。何しろ、根本的に酒も飯もうまくって仕事も忙しくてストレスがすごい。根本的な問題が特に解決していない。

この数ヶ月などは、何軒かの美味しい居酒屋と出会ってしまって、毎日のように飲んだくれていた。根本的な問題は解決していないが、そのような生活はアレなので、気分は沈んでしまうが、5月の頭くらいまで断酒しようかなということで断酒している。そこに、前述のポリープ切除に伴うドクターストップも重なったので、とにかく断酒だ。

酒を飲まないと体重が減るとは言うが、断酒から1週間ちょいしても何もそういう兆候はない。

最後に、左の2018年の肥大写真から順番に2020年度のエントリーで痩せた後の写真と2021年度の写真、一番右が現在だ。サガミオリジナルのTシャツを、旅先で出会った将来に迷っている若者にあげてしまったので、今在庫がない(後ろに「人生が変わる」って書いてあるし、いろんな意味で若者を勇気づけるにはちょうど良いのだ)。ので、似たような赤いTシャツを着た。サガミのTシャツ、通販で売っていなさそうなので、Hさんまた機会があればご相談させてください。

2018→2021→2022→2023

英語

英語は引き続き、1日20分費やして英語力をキープするぞ、という感じなのだが、今年は特に試験とかは受けなかった。英検もTOEICも再度受けて点数を上げてもなあという感じで、むしろコロナが明けつつあることで仕事で英語でしゃべることがまた多くなってきたので、毎朝PodCastでニュースを聴いて、時事を理解しつつリスニング力を維持する、ということで1年経過した。

英会話とはあんまり関係ないが、ChatGPTの登場によって、自分の英文を「マシンネイティブチェック」というか、自然なものに修正してもらうことができるようになってきたので、Substackで自分の過去の文章を英訳して発信したりするのを始めた。ずっと英語で仕事をしてきたが、やはり言語の問題でバットを振り切れていないような感覚はあったので、これは突然やってきた天の恵みというか、日本国外での仕事を大きく変える出来事だなあと思う。

中国語

オンライン中国語

引き続き毎日50分中国語を勉強。相変わらずオンライン中国語会話の「ネトチャイ」「内蒙古に住んでいてものすごく発音にうるさくて全然授業が進まないのが印象的だったB先生」にお世話になっている。B先生が捕まらないときは他の先生も何人かいるが、B先生が一番発音にうるさくて良い。

教科書は、昨年「说汉语」の上巻の真ん中くらいだったところから、1年経って「说汉语」の下巻の真ん中くらいまで来た。レベル的にはもうちょい上の教科書を使っても良さそうだし、一度近所のリアル中国語教室の体験授業に行った際ももうちょいレベルが上の教科書を勧められたが、たぶん「说汉语」をB先生とゆっくりやって基本を押さえるのが良さそう。

前述の通り、コロナも収束しつつあるので、近所のリアル中国語教室に体験授業を受けに行ってみたが、B先生が良すぎるのと、通うのはさすがに面倒なので、やめておいた。

シャドーイング

オンラインの授業が無い日は、HSK6級レベルの単語と例文のシャドーイング教材をずっと聴いている。このへんはヘビロテしている。

日記

日記も引き続きつけていて、こちらは500日目くらい。昨年は公開してみたが、さすがに面倒なので今年はやめておく。

Duolingo

Duolingoは、引き続き、発音の復習と継続日数の記録のために1日1課だけやるようにしている。わりとピンインの復習には有効なので、ちょうどいい。

HSK(汉语水平考试) / 中国語検定

中国語を最初に学習し始めた際、3年で中国の国家公認の中国語試験であるHSK(汉语水平考试)の一番上の6級合格できると良いなーと思っていたが、夏に初めて6級(音声や文字で情報を不自由なく理解でき、自分の意見や見解を会話や書面で流暢に表現できるレベル)を受けて、ギリギリ一発合格できたので、2年半くらいで目標を達成した。

これはかなり苦しい試験で、全然わからなくって不合格かなーと思っていたところ、300満点中、180点の合格ラインに対して191点でギリギリ受かっていた。

一方で、日本の中国語検定(英検に対応するやつ)も2級を受けてみた。これに受かると、英検2級くらいのレベルで中国語ができることになるが、これはあえなく不合格。文法もリスニングもやたら難しかった。

が、前回の受験から10ヶ月くらい経って最近過去問をやってみたらあんまり間違えずに答えられたので、そろそろ再戦しようということで6月に再戦してみることにした。

Shinyとしゃべる

毎年の恒例行事になっている、ニューヨークの会社で一緒だったwhatever taipeiのShiny(李心宁)と中国語で話す、という儀式。今年はちゃんとテーマを決めて有意義な話をするぞ、ということで資料をつくって司会進行してみた。さすがに1年経つと進化はしている。去年・一昨年のは冒頭に貼った去年・一昨年の記事より御覧ください。

今年はShinyはカンヌ国際クリエイティビティーフェスティバル(前の広告祭)で審査員をやるらしい。ニューヨークの会社ではインターンだったので隔世の感がある。先輩ぶって審査が長引いたときに供されるピザのまずさについて伝えてみた。

そろそろ中国に行きたい

いよいよもって、中国語で中国の皆様と仲良くなる実戦投入の時期に来た気がする。3年くらい中国に行っていないのでそろそろ行って仕事を広げてみたい。中国の皆様と中国語しゃべりながら白酒で酩酊すると、たぶん今まで知らなかった中国が見えるような気がする。

ピアノ

西山先生に弟子入りして真面目にジャズピアノに取り組みはじめて1年半。毎日50分。晴れた日も雨の日も、日本にいる日もニューヨークにいる日もタンザニアにいる日も愚直に練習してきた。

タンザニアの村でピアノを練習する私

曲のレパートリーも増えたし、表現力も上がっているかとは思うが、こればっかりはゴールが特に無い営みで、時間をかければかけるほどできることも増えるだろうし、楽しくなるだろう。

実際、セッションみたいのに参加しても、多少対応できるようになってきたし、ピアノが置いてある飲み屋さんとかで酔いにまかせて何か弾いたりとかはするようになってきて、それはまあ、人生の幅を広げることにほかならず、楽しさ以外の何物でもない。何より、トロンボーンという単音楽器をやってきた身としてはなかなか捉えきれなかった音の組み合わせの立体感というものへの解像度が日々上がっていく感じがして、これはいよいよ一生続ける何かなんだなという感じがする。

今年も3月に、西山先生の弟子筋の発表会があった。

自分が演奏したのは、まず「Neptune's RIng」というブルースもどきの自作曲。ピアノでつくった初めての自作曲ということで、「海王星の空気が薄くて冷たい場所で奏でられているブルース」みたいなイメージで書いた。

それと、Esbjorn Svensson Trioの「Elevation of Love」を演奏した。これは、私が19年前に自分の結婚式で、ケーキ入刀の際に流した曲で、そもそもとても好きな曲なのでそんなタイミングで流したわけだが、そのへんの話を先生にしたら「弾いちゃいなよ!」ということで弾く羽目になった。自分に演奏できるような曲だと思っていなかったので、これは超気持ちよかった。なんていうか、ずっと頭の中で思い描いていた「もしもピアノが弾けたなら」的なイメージが少し現実のものになった感はあった。

以上の2曲と、年明けくらいのセッションで弾いた「Watermelon Man」と、あと、ベンチマークとして昨年も弾いてた曲数曲をまとめたのがこの映像だ。

二級ボイラー技士

そんなわけで、上記のように日課として毎日いろんなことをコツコツやり続けているわけだが、このへんのルーティーンを自分が異常に粘着的にこなす気質があることに気づいたのは、この営みをやり始める1年前くらい、noteに365日文章を書き続けることを自分に課したときで、それについては下記の一昨年の記事に詳しい。

で、今年はさらにそれを拡張して、「自分が全く興味を持っていない事柄について、日課化したとき、自分はそれをちゃんと続けるのか」という実験をすることにした。

そこで選択したのが、「1日10分、ボイラー技士の勉強をする」という日課で、ポイントとしては、なんと言っても私はボイラーについて無知であり、ボイラーに一切の興味を持っていなかったことだ。

この日課を始めたのが昨年の11月中旬。そこから毎日欠かさずボイラーについて学び、約5ヶ月。先週、ついに二級ボイラー技士の国家資格試験を、千葉の市原市のすごい遠い試験場に受けに行って、先ごろ、晴れて合格通知を受け取った。

これで3日間ボイラー講習を受ければ、私も立派な二級ボイラー技士だ。

当初は全く興味がなかったボイラーだが、徐々にボイラーの何たるかを知るにしたがって、「ボイラー業界での価値観」とか「ボイラーの歴史において人類が積み立ててきた工夫」みたいなものと向き合うことになって、今ではちょっとしたボイラー論を語れるくらいにはなった。しかし、私は本物のボイラーを一度も見たことが無い。

「1日10分、5ヶ月で二級ボイラー技士になる方法」みたいのは、また別途記事にできたら良いなと思う。

しかし、合格したときは嬉しくって、頭の中でアメリカ横断ウルトラクイズの勝ち抜けジングルが鳴り響いたものだ。


というわけで、紆余曲折もあったが3年間継続することができた(筋トレはいま不可抗力で途切れ中だが)。来年の今頃には、ボイラー管理できて中国語しゃべれるピアニストとして胸を張ることができたら良いなあと思いつつ、また1年後にご報告できればと思います。


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