【日記】料理

 前よりも料理をよく作るようになった。少し、レベルが上がった気がする。それは旨いものから激旨なものを作れるようになった、というよりは、前より柔軟に作れるようになった、守備範囲が広がった、調味料を計量せずともちょうどいい量に出来たり、味を見ながら調整するということが出来る、また、似たような料理なら食材を変えて作ることができる、手順をだいたいで組み立てることができるようになってきたとか、そんなようなことだ。
 調味料で足す味はだいたい、塩味と甘味、旨味にプラスアルファの味、といった感じで決まりきっている。甘味を足すのは自分はあまり好まないのでたとえば煮物だったら規定量入れるがそれ以上足すことはない。
 プラスアルファというのは、パクチーとかクローブとかローリエとかいった、変わった香辛料の味で、他の何とも替えがない味を足すもののことで、これは自分は好きなので、規定より多めに入れてクセのある味にすることがある。
 根菜を煮るときにあまりグズグズにするのは好まないのでジャガイモを半煮くらいで出したら妻が怒って仕方がなかった。妻はグズグズに煮たジャガイモが好きなようなのだが、煮えていないジャガイモにあたかも毒が入っているかのような言いようで、自分とは味覚というか好みが違うらしいのだが妻は当然であり世界の常識であるかのような言いぶりだった。
 まあ、そんなこともあった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?