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どうして?薄利多売、大量販売のやり方で苦しんでるの?

Voicy No.0188 2022年7月20日放送 

ブランドになりたいなら、圧倒的なプライドと覚悟をもって自身の商品やサービスの価値を上げていくことです。認めてくださっているファンの方の熱量を上げるため活動に力を入れるからこそ、ブランドになるのです。

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消費財モデルとブランド型モデル


商売のやり方に正解不正解はありません。
どっちでもいい。
それは商売をしている側が決めたらいいと思います。

商売のやり方には2つあって、1つが消費財モデルといって大量生産の薄利多売で数多く売っていく方法。
もう1個がブランド型のモデルです。

ブランド型というのは、ファン度の高さ、熱量、ロイヤルティ(愛着心)、ファンの方との信頼関係、既存のお客様との継続的な関係を重視するビジネスです。

消費財モデルは、大量にどなたでも買ってもらって新規の人を採り続けて、じゃんじゃん新規の人がいなくなるから、また新規の人を採り続けるビジネスです。


自分とファンとの関係に誇りはないの?


オレが話を聞く方は、ブランドづくりがやりたくて来てくださいます。
でも、薄利多売で売れる魔力にとりつかれていることが本当に多い。

どうしてそれがやりたいのか考えてみてほしいです。

自分の活動に対して熱くファンでいる方、ロイヤルティの高い方との関係に誇りを持てないのでしょうか。

「あなたのブランドじゃなきゃダメ」と言ってくれるファンの方は、不便だろうが、高かろうが、手間が掛かろうが、わざわざあなたのブランドを支持してくれています。

そんなファンの方との温かい関係があるのに、無料でただ眺めて、1カロリーも使わないスマホをスクロールして、ちょっとだけ眺めているファンが増えることを喜んでいる。

「あなたじゃなきゃダメ」と言ってくれているファンとの関係に時間もお金も手間も使わず、「ブランドづくりをやりたい、ブランディングしたい」と言っても、それでは絶対にブランドにならないよとオレは思います。


ブランドは数を誇示しない。


数を売れることは大事です。

でも、エルメスがバーキンの販売数量をアピールしますか。
フェラーリが販売台数を10倍にしたいと思っているでしょうか。

人は年齢が上がると自己顕示欲が強くなって、強烈に称賛されたくなるもの。

そんな悪魔のささやきに人は心を奪われて、「あなたじゃなきゃダメ」と認め欲してくださるファンの方に熱量高く地道に接していくことが面倒くさくなって、やらなくなってしまうのです。

だってSNSとかネットを使ったほうが楽だからね。

でも、それをするとファンがいなくなります。
無料だから興味がある人たちは常に増減するので、それに一喜一憂することになるのです。

マーケティングでは、数アピールをしたらいいといわれるため、「おかげさまで何万個売れました」「何千人が参加した」としがちです。
しかし、それはブランドづくり、ファンづくりからすると真逆の行いになります。

この辺が皆さんはごっちゃになっているのです。

自分が提供していることに圧倒的なプライドを持って、価値を高く上げていこうという覚悟があれば、それを認めてくださるファンの方が多いか少ないかはどっちでもいい。

ファンとの関係に自信があるなら,有象無象な方との量的な関係を自慢したいと思わないでしょう。

この考え方が、ブランドになろうと思ったときの根幹です。
あなたには、火がついている人がいないからブランドにならないのです。


情報発信者としての覚悟。


これは、オレがやっていることへの覚悟の表明でもあります。

Voicyをやっているからオレも情報発信者の1人です。
情報発信とかオピニオンリーダー的なビジネスは、情報弱者とか、本当はできないレベルの人に「あなたもできる」とか、「何々だけやっていれば大丈夫」と言って、マーケットが拡大していって儲かるのです。

あえて言えば「エセ自己啓発」的なものです。

自己成長に本当につながって啓発されるものを提供しようと思ったら、ある程度「これこれはやってないと、絶対にうまくいきませんよ」と言ってあげないとダメでしょう。

だから、オレはビジネスとかブランディングをやるときに、自分で試行錯誤していない人に、オレの言っていることは刺さらないと思っているわけ。

「あなたは、あなたのままでうまくいく」とか言っても、本人がチャレンジしないと、うまくいきません。

お客様に本当にいい価値を提供しようと思って模索して、クオリティーを上げる努力をして自分のお客様を知る勉強と研究をしないと、コテツのヒントを拾おうが、ブランドの本を読もうが、マーケティングの手法を得ようが、お客様とかファンが認めるわけがない。

理解が低い人たちに「これだけやっていればいい」と言ってエセ自己啓発的な感じで応援歌みたいなことをやると、どんどんお客さんは増えていきます。

でも、オレはやりたくないと思っているのです。


ブランドになりたいなら価値を磨こう。


コテツが出しているVoicyやnote、小哲津ゼミのようなものの中に熱心にヒントを拾って頑張っている人は、ほかのヒントも絶対に拾っていると思います。

そんな自分なりに工夫してトライしている方々との関係に、オレも自信も誇りもあるわけです。

だからこそ、自分は何もしないけど「何かだけ聞いていれば」とか、「特別な手法だけ手に入れれば」とか、世の中の秘密の情報とか儲け話を手にい入れればうまくいくと思っている人たちの数を自慢している人たちとは、一線を引きたいのです。

熱心に取り組んでいる方々との試行錯誤の日々に、オレは自信があります。
だから数を自慢する気がないのです。

商売で年商何十億、何百億をやってみて、その面白さがわかりました。
でも、自分の提供しているものに本当に価値を感じて付いてきてくださる方々を大事にしないことには、商売は意味がないことに行きついたわけ。

正解不正解を言うつもりはありませんが、薄利多売で、一度買ったら二度と来ないような人たちをマーケティングで丸め込んだところでブランドにはならないと思っています。

「それだと、大きくなりませんよね」と言う方がいますが、自分の提供するものを磨いて、「この方に提供しよう」と思って価値をしっかり研究して、認めていただいたファンやお客様を大事にすれば、数百億レベルまで絶対に行きます。

薄利多売のやり方や、簡単にうまくいく方法に逃げないで、価値を上げることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

以上、久々野智小哲津でした。

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