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【実態調査】高齢者の熱中症対策と飲料事情

いつもお読み頂きありがとうございます。
最近、シニアマーケティングの話を経営者セミナー等でお話する機会が増えてきました。お陰様で外部企業様からの問い合わせの増えて新しい展開が拡がってきております。私たちの取組背景や取組結果を公開していますので合わせてこちらもご確認ください。

 
 数多くニーズ調査はもちろんのこと、商品デモ、商品企画、販売戦略などの相談などにもお応えしております。

 今回の記事はこれからの季節、特に熱中症に気をつけなければなりませんが高齢者の飲料事情について独自調査結果からの考察を少しご紹介していこうと思います。


■高齢者と熱中症

 毎年のように平気で気温が35℃を超える日本。私が子供だった30年~40年前はそんなに暑かった記憶はありません。屋外で遊びや活動に制限や注意喚起されるようになったのはいつからでしょうか?

東京消防庁管内※において、令和元年6月1日から9月30日までの4か月間に、熱中症(熱中症疑い等を含む。)により5,634人が救急搬送されています。平成30年と比べて、令和元年の救急搬送人員は2,326人(前年比▼29.2%)減少しました。
 例年、梅雨明け後の最初に気温が高温となる日に、急激に救急搬送人員が増加する傾向があり、令和元年は、梅雨が明けた7月24日頃から熱中症による救急搬送人員が増加し、8月は過去5年の月別を比較して、過去最高の救急搬送人員となっています。
 救急搬送人員の初診時程度をみると、2,328人(41.3%)が入院の必要がある中等症以上と診断され、そのうち272人が重症以上と診断されています。
全体の救急搬送人員のうち3,005人(53.3%)が高齢者(65歳以上)となっており、そのうち、後期高齢者(75歳以上)が2,167人(72.1%)となっています。救急搬送人員の初診時程度では、後期高齢者のうち1,212人(55.9%)が、中等症以上となっています。
また、熱中症の他に気温上昇の影響を受けて体調を崩していると考えられる傷病者も毎年多く搬送されております。
※東京消防庁管内:東京都のうち稲城市と島しょ地区を除きます。

東京消防庁HP

 私が介護の世界に飛び込んで訪問介護で在宅に伺った際、エアコンをつけず、窓を開放し、扇風機のみで過ごしている高齢者のなんと多かったことか。汗だくになりながら身体介助や生活援助をしていた記憶が甦ります。そして現在稼働メンバーにヒアリングすると多少エアコン設置されているようですが稼働させていなかったり、大きな生活改善はされていないようです。

さらに今夏は、物価高、エネルギー高の影響も大きく節電意識でエアコンの稼働を控える年金生活者も多く出始めています。命の危険が大きいですのでなんとかしたいものです。

高齢者は暑さ、寒さはもちろんのこと喉の渇きについても感覚が鈍くなっていますのでそのこと自体をしっかり認識してもらうことが対策の第一歩。熱中症予防の注意喚起は、あちこちで行われていますが自宅に籠りがちな高齢者は情報を目にする機会も少ないです。しっかりとご家族様からお伝え頂くと共に、その環境の確認を定期的に行う必要がありますね。

感覚が鈍くなっていることを可視化するには、室内に大きくデジタル表示されている温湿度計を設置すると有効です。
「気温○○℃、湿度○○%を上回ったらエアコンをつける」
「小まめに飲水する」
など、約束しておくといいと思います。

■有効対策の経口補水液

当社のデイサービスではお客様の在宅生活維持の為に買い物支援サービスを導入しています。

 夏場は経口補水液の売れ行きが一気に伸びます。もちろん、デイサービスの現場でお客様の体調管理として熱中症対策に関する啓蒙活動も積極的に行っている結果ではありますが、逆に言うときちんと危険性や必要性を理解してもらえれば行動に変化が起こるということが証明されているということです。

よく「家ではちゃんとお茶飲んでるから水分は大丈夫」と言われる方がおりますが利尿作用があって体外に水分を輩出しやすくなるので適していないことを知らない方も多いです。後述する健康飲料に対する意識調査結果の中でも自宅で飲んでいる飲料としては「お茶」がぶっちぎりのトップでした。

経口補水液もしくはゼリーは常備しておくと役に立つものです。動けなくなってから買いに出かけることはできませんので準備しておきましょう。

■健康飲料に対する意識調査結果

<調査結果(一部)>

在宅介護サービスを受けている健康飲料を飲んでいない高齢者に、健康飲料を飲んでいない理由や抱いているイメージを伺った。最多は61.7%「興味がない」で、大きく差をつけて24.7%「自分に何が必要か分からない」、次いで7%「値段が高い」である。この結果より、現在健康飲料を飲んでいない高齢者のうち、約25%は自分に必要な健康飲料が分からないという事実がわかった。

その他、
・自宅では何を主に飲んでいるのか(種類)
・1日あたりの摂取量
・どのような形態で飲んでいるか
・健康飲料を飲む目的 etc

多数の項目にて実態調査を行っております。ご興味のある企業様は下記より問い合わせください。
(「note記事を読んだ」と記載頂けるとスムーズに対応できます)

 高齢者の在宅生活は実態がベールに包まれていてなかなかきちんと把握できないものです。今回の飲料事情に関する情報も新たなビジネスにつながっていくことは言うまでもありません。面白いと思いませんか?

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